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    あれやこれやのなんやかんや

    多趣味というか関心のあるものが多いので、趣味のことから政治的なことまで書きたいことを書きたいように書いていきます。

    Category: 音楽 > 音楽業界の問題、ミキシングなど   Tags: ---

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    邦楽のCDは音が悪い!〜音圧問題〜

    社会問題についてのみ取り扱うってテーマを決めてブログを始めたのはいいんだけど、
    趣味のことで書きたくてしょうがないことがたくさんあるw
    ちなみに趣味はオーディオとか音楽とか映画とか、それも割とディープな感じでw。
    でもブログがゴチャゴチャになるから書きたくないし。。。

    みたいな感じだったんだけど、今日はCDの音質の話を書く!(どーん!)

    なぜなら...これはもはや社会問題だからだぁw!!←

    簡単に言うと、日本の音楽界は音圧至上主義にとりつかれていて、CDのマスタリング時に音圧を限界まで上げるんだけど、そのせいでCDの音質がひどいんだよねという話。
    (SACDとかではなくて普通のCDの話)

    んなこと言われてもよくわかんないし、普通に聞いてるけど?って人も多いと思うので、
    こっから詳しく書いていこう。

    まず参考までに、自分のオーディオ環境についても書いておかなければなりますまい!えへへ←
    いま自分のオーディオ環境はポータブルもホームオーディオもまぁまぁ良い音が出るようにはなってると思う。(自慢じゃないよw)

     ・ポータブルは COWON A3(プレーヤー) → mini to mini 自作のオーグライン接続ケーブル → Mini3(自作ポータブルヘッドフォンアンプ) → UEの10pro(自作オーグラインケーブルにリケーブル済みのもの)


     ・ホームオーディオは marantz製の業務用CDレコーダーCDR510(プレーヤー)→ naim audioのNAIT(アンプ)→ LINNのK20(ケーブル)→ RogersのLS3/5a(スピーカー)
     ・周辺環境はスピーカースタンドはHAYAMIのNX-B300、インシュレーターはaudeio-technicaのAT6098、電源タップはFURMANのSS-6B 


    ちなみになぜこんなにすごい高価なホームオーディオが若者のアパートの一室で組めているのかというと、おじさんからのお下がり&知人からの貰い物で構成されているからだww!!
    だからスタンドとインシュレーターと電源タップに関しては自分の安い給料で揃えてあるのであまり責めないでいただきたいwww。お金が貯まったらちゃんと整えるからw(泣)。 

    さて、オーディオ自慢はここまでにして(おいっ!)


    そういう環境で音楽を聴いてるとすごく気になることがある。

    ズバッと言うと、邦楽のCDは音がめちゃくちゃ悪い(ズバッ!)
    圧縮なしのCD音源の時点で音が酷い。(ズババン!)
    曲の良し悪しは関係なく音質のみの話。
    これはレコーディング、ミキシング、マスタリングの問題だと思う。

    まず音が汚い、一音一音にノイズというかぜい肉がついちゃってる。
    だから音が散っちゃってるし、ゴチャゴチャしてる。
    音のバランスもすごく悪い。
    mp3ですかバカヤロウ。

    そして全ての音が常にでかいw。
    更にその中でひときわボーカルがでかいwww。
    ダイナミクスなんてあったもんじゃなく、何を聞かせたいのかわからないくらいゴチャゴチャ。
    メタルコアですかコノヤロウ。

    だから耳障りに聞こえるし、正直聞けたもんじゃない。

    でも洋楽だとそんなことはない。
    まぁ洋楽でも全然ダメなのいっぱいあるけどw、少なくとも邦楽ほどじゃない。
    逆に邦楽でも数は少ないけど、めちゃくちゃ音いいやつもある。

    そういうCDの音は一音一音に芯があってまとまってる。
    発音がよくてハッキリしてる。
    だから分離がよくて、それぞれの音が他の音を邪魔しないで独立して鳴ってるし、定位もかなりしっかりしてる。
    そのおかげで、たくさんの音が鳴っててもうるさくないしゴチャゴチャしない。
    容易に音の聞き分けもできる。
    常に音量のでかいロックの曲とかでもちゃんとそうなってる。


    で、じゃあなんで邦楽はそんなに音が悪いのかって気になって少し調べてみたら、
    どうやら音圧至上主義のマスタリングが問題らしい。

    音圧ってのは体感音量のことで、
    音圧が高いと音が大きく聞こえるし音の迫力とか密度が高く聞こえるわけだ。

    つまりラジオとかCMで同じ音量で流したときに、そうじゃない音楽より音圧が高い方がインパクトが強くて印象に残る。結果売れる。
    ということらしい。 あほくさ。

    これは経験ある人も多いと思うけど、
    ボリュームは同じ音量のままで邦楽のCDに変えるとうっさいほど音でかい。
    逆にクラシックに変えるとけっこう静か。
    それは最大音量からの相対で最初の音が鳴ってるから。
    でも同じ音量のまま最後まで聴いてどっちがいいかっつったら断然クラシック。
    音だけじゃなくて迫力もね。
    なぜならダイナミクスがすごいから。
    小さいところからいろんな音が重なっていって盛り上がってピークに達する。
    それが大事なんですよ。

    音圧を上げると言えば聞こえはいいけど、曲の中の最大音量部分はそれ以上大きくできないので、そこから音圧を上げるためには他の部分を最大音量付近まで引き上げるしかない。
    つまり通常は小さい音で鳴っていた部分の音を大きくして空間を埋める事で全体に厚みを持たせるわけだ。

    でもそれはつまり曲中の強弱のダイナミクスが完全に犠牲になるということ。
    音量を無理に上げるわけだから音はもちろん荒れるし不自然になる。
    低音はつぶれるし、高音は刺さるし、バランスも崩れる。
    演奏や音の自然さも失われる。
    それぞれの楽器の音が鳴ってる場所も意味不明だし、もはや楽器の音ではないしw。
    肝心の迫力に関しても、つまんない音で空間を埋めてしまってるだけなのでただうるさいだけで音量を下げたくなってしまう。というか止めたくなってしまうw。
    本当の音でピーク時の空間を埋めているような音源とは比較にもならない。
    ちなみにそういう音源は音量をもっと上げたくさせてくれる。音が整っていてうるさくないからいくらでも大音量で聴ける。

    他のサイトで邦楽の曲の波形とかも見たけどもはや波形じゃなかった。
    ホントはもっとジグザグしてて、音に余裕がある部分と最大音量に達してる部分のダイナミクスが波形にも現れてくるはずなのに、ずっと音が最大の音量付近で鳴ってるから一枚の板みたいになってた。
    海苔波形とか呼ばれてるらしいw


    ミキシングで一音一音の音色や響きやまとまりを整えて、何度も聴き込んで音の定位とかを作り込んだりしても、最後のマスタリングでコンプレッサーかけまくって全部潰しちゃうんじゃなんの意味もないよね。
    エンジニアの人も嫌らしいけど、とにかく限界まで音圧を上げろって上から言われるんだとか。

    いまどきはちゃんとしたオーディオで聞く人は減ってて、
    iPodとかコンポとかラジカセで聞く人が多いし、
    そういう音にみんな慣れてるし、それがいい音だと思ってるし、
    そして何より売れるから、音楽表現を犠牲にしてでも音圧を上げるらしい。

    でもこれは絶対に間違ってるよ。
    音や表現を犠牲にしてどうすんだよ。
    そんなの本末転倒だろう。転倒本末だろう。

    だって実際にもう聞けたもんじゃないレベルまでいっちゃってるわけだしね。
    これはもう考え方や音楽に対する姿勢からして間違ってるよ。
    日本の音楽業界ホント腐ってるわ。
    だから音楽プロデューサーもエンジニアも育たないし、いい音楽も生まれてこないんだよ。

    本来なら良い音楽は良いオーディオ環境で聞くと、
    違う音楽かよ!ってくらい今まで聞こえなかった音とか空気感とか定位とか音場とかがホントすごくて、
    こんなとこまで作り込んでたんだ!すげー!って感動したりするもんなんだけど、

    邦楽の(洋楽でも)音が悪かったり雑な音楽は、音が悪いってことや細部まで音を作り込んでないってことが余計にハッキリわかるようになるだけww。
    これは致命的だよ。
    音を聞く環境が改善されればされるほど聞きたくなくなる音楽ってことでしょ。

    そんなことがあって良いのw?

    そんなん絶対にアカンやん!!
    そらあきまへんて!!
    あっきまへんておくさぁぁぁぁぁんん!!!!


    今年はハイレゾ元年って言われてて、CDの音質をはるかに超える高音質での音楽再生なんかも普及してきてるし、ポータブルオーディオ市場もいま信じられないほど活気づいてるんだよ。
    オーディオの進化は日々すごい勢いで進んでるのに、
    日本の音楽業界はなぜかそれに逆行してるというのはどーゆーことなの?反抗期なの?
    いくらオーディオ良くても音源自体が悪かったらどうしよーもないやん。

    音楽自体も良くないし、音も良くないし、日本の音楽業界ちょっとヤバイよw。

    ただでさえCD売れなくなってmp3のダウンロードが増えてるんだからさ、CDの音源くらいはちゃんとしたものを作ってくださいな。


    以上。
    音圧問題という深刻な現代社会の病に関する、とても真剣なお話でしたw。

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    テーマ : 音楽    ジャンル : 音楽

    Category: 領土問題   Tags: ---

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    尖閣国有化、反日デモ、どうしてこうなったw?

    9月11日に日本が尖閣を国有化したのを受けて、先週末は中国50ヶ所以上で反日デモが行われた。

    <反日デモ>6万人が参加 日中国交正常化以来、最大規模に(毎日新聞) - Y!ニュース

    反日デモ、100都市超える=過去最大規模、各地で破壊行為—連日暴徒化・中国(時事通信) - Y!ニュース

    これらの記事を読んでもわかるように、もはやデモというよりは暴動やテロと呼んだ方が近い。
    日本の百貨店やスーパーの店舗は襲撃され、ガラスを割られ、売り場をめちゃくちゃにされ、商品も略奪された。
    日本企業の工場やディーラーは製品もろとも放火され、路上の日本車は襲撃された。
    日本人が滞在してるという噂が流れたホテルはロビーがめちゃくちゃにされ、日本総領事館の事務所が入っているビルも襲撃された。

    日中の国交正常化以来、最大規模の反日デモであり、両国にとって最悪の事態だ。


    ではなぜこんなことになってしまったのか。

    事の発端は、やはり石原慎太郎東京都知事である。
    石原さんがアメリカで「都が尖閣を購入する」と発言したのが始まりだ。

    twitterでは「中国の日本企業や日本人を襲ってるのは石原さんだ」というような厳しい批判も見かけた。
    自分はそこまでは言わないが、少なくとも最初に引き金を引いたのは石原さんだと思ってる。

    この現在の状況を冷静に見極めるには、まず背景というか根底に何があるのかという事を理解し自認しておく必要がある。
    石原さんの尖閣購入発言に誰もが虚をつかれ驚きながらも、それを歓迎し、都に多額の寄付金まで集まったことや、
    その後ここまで事態が悪化してしまったことの背景には、国際的な流れとしてのナショナリズムの再興がある。

    リーマンショック以降の世界同時不況とグローバル化の失敗の中で、国家や母国というものの存在が再確認され、
    世界的に排他的ナショナリズムが盛り上がりを見せている。
    ヨーロッパでは貧困や失業率が引き金となり、移民排斥運動なども起きている。
    アメリカは自国の雇用を守る為に、かつての重商主義やブロック経済のようなことまでし始めている。
    米韓FTAやTPPなどがそうだ。

    自分の身が危うくなれば、誰かから奪ってでも自分や家族を養う事をまず考えるのはごく普通の考え方であり、このナショナリズムの流れも自然なものであるといえる。

    怖いのは、そのことをどれだけの人間が自覚できているかということだ。

    かつては一般市民の多くにはほとんど自覚がないままに、
    世界恐慌からの大きな排他的ナショナリズム流れの中で、第二次世界大戦にまで発達した。

    いままた、同じような状況に陥ってしまっているのではないか。


    冷静にこれまでの流れを分析するとこうなる。
    ①都が尖閣を購入すると言い出し、賛否両論ありながらも拍手喝采が送られ、寄付金が集まる。
    ②中国は強く反発し、活動家が尖閣への上陸をしてみせる。
    ③そのことに日本の地方議員が憤りを覚え、こちらも尖閣へ上陸する。
    ④都は購入の為の調査をし、購入したら尖閣に船着き場や灯台をつくると言い始める。
    ⑤中国は当然激しく反発。この時点でもうすでに大規模な反日デモは計画されていた。
     丹羽大使の車が襲われたのもこの頃か。
    ⑥そして日本政府は外交問題に都が出しゃばって好き放題やるせいで武力衝突や紛争などが起きる事を恐れ、「船着き場などは作らない」「手は加えない」としたうえで尖閣国有化を発表する。

    ところが、それでも中国からみれば「東京都が尖閣を購入」と「日本が尖閣を国有化」では後者の方が脅威であり、困るのである。
    しかしここがポイントで、「じゃあ都に買わせればよかった」かと言うと決してそうではない。
    都が尖閣を買っていれば、船着き場や灯台はもちろん、石原さんの指揮の下でどんどん中国を煽り緊張を高めるような事をしていただろう。冷静さなどとは無縁のところで。
    つまり、日本政府から見ればこのまま都に買わせるわけにはいかず、「手をつけない」という条件のもとに国有化するしか無く、他に道は無かったと言える。

    ⑦中国は日本の尖閣国有化に激しく反発。今回の大規模反日デモに至る。
     
    ⑧日本も当然そのニュースには憤り、くすぶっていた反中感情が大きくなっている。 

    ⑨そして今日、9月18日は満州事変の発端となった柳条湖事件が起きた日であり、中国にとっては一年で一番大きい反日の日となっている。
    今日の朝早くから日本大使館前ではデモが行われていて、
    また中国側の報道なので真偽は分からないが、漁船1000隻ほどが尖閣近海を目指して航行しており今日にも領海近くに着くと言われている。
    船団の中には活動家も混じっており、中国の漁業監視船も付いている。

    日本の海上保安庁も厳戒態勢をしいているが、そもそも日本の国内法には領海法というものがなく、
    領海侵犯されただけでは逮捕できない事になっているし、それだけの数がくれば対応なんて出来ないだろう。
    こうした感情論に流された末の事態で一番辛い思いをするのは最前線の現場の人間である。
    もし万が一、自衛の為に自衛隊が出動するなんてことになればもうおしまいだ。

    一色触発のかなり危険な状態にある。




    これまで見てきた通り、その原因を作り出したのは石原さんだが、
    直接の引き金を引く事になるとすれば、それは石原さんでも、日本政府でも中国政府でもなく、明確にわかるようなものでもなく、
    一般的な国民の排他的ナショナリズムの感情の高まりであり、止めようのない大きな流れだ。


    日本と中国は世界3位と2位の経済大国。
    中国からすれば、日本からの投資は莫大でしかも今最も伸びている部分だから、それを引き揚げられたらかなりしんどい。
    日本にとっても中国は最大の貿易相手国だし最大の取引相手だ。

    両国政府や、国益のことを本気で考えてる冷静な人々は、この事態を国交正常化以来最悪の事態だと捉えているし
    、絶対に事態を悪化させてはならないと考えている。

    ナショナリズムに傾倒する人(右傾化してる人)はよく「国益」という言葉や「弱腰」という言葉を使うが、
    本気で国益の事を考えていれば、感情的になってさらに相手国を煽ったり緊張をさらに高めるようなことは絶対にしないはずだ。

    理論的な事を言っているようで、実は感情が何よりも先行している。
    その背景には世界的な排他的ナショナリズムの流れがある。
    そしてそのことを当の本人たちは自覚できていないのだ。


    ちなみに、反日デモでの中国人の暴徒化や日本企業の店舗の襲撃などを非難したり静止したりする中国人も当然いるし、言葉や行動に表さなくても、普通の感覚として「おかしい」「こわい」と思っている人は沢山いる。
    日本で、石原さんや右傾化して感情的になっている人や問題を煽るような人たちに対して、批判したり警鐘をならしている人のように。

    そういった、冷静でごく普通の感覚を持つ人々は、
    残念ながらそれぞれの国で「売国奴」と呼ばれてしまっている。
    そういう当たり前の発言がしづらくなってしまっている。
    いまは、そういう状況下というか空気感の中に両国ともにいるということだ。
    考えただけでゾッとする。

    フォークランド紛争のように、国民の感情が先行して、政治や軍部がそれに引っ張られ、最前線の現場が一番キツい思いをする。
    普通の感覚を持つ冷静な人々の声はかき消され、
    そのうちあれよあれよという間に武力衝突や紛争といった事態に陥りかねない。
    それが自分が一番恐れていることだ。





    自分の考えでは、2国間のみで武力衝突なしに領土問題が解決する事はまずない。
    第三者機関や第三国や多国間で解決していくしかないし、またそれが望ましい。
    それには長い時間がかかるだろうが、紛争や戦争を起こすよりははるかにマシだ。
    そしてそのための外交手法の1つとして両国間の棚上げというのはとても有効だと思っている。


    尖閣諸島はもともと日本が実行支配しているのだ。
    それなのに今回の事態の引き金を引き、尖閣の問題をよりやっかいなものにしたのは石原さんだ。
    その理由もまた感情的なものだ。
    漁船の船長を釈放した事などがよほど許せなかったんだろう。

    しかし、漁船1隻が近づいてきたくらいでは日本の実行支配には何ら影響はないのだ。
    そんなことで実行支配が揺らぐなんて事はあり得ない。
    勝手に喜ばせて英雄扱いされてるのを鼻で笑っていれば良かったのだ。

    それを感情的な理由から、しかもほとんど思いつきのような形でいきなりぶっこんでしまったのだ。
    やられたらやり返すというような子供のケンカと大差ない。しかも不意打ちだw。


    そしてその結果、漁船1隻どころか漁船1000隻が大挙するかもしれないという事態にまで発展してしまった。
    こうなると、実行支配が揺らぐ事態にもなりかねない。
    であれば当然、「自国の領土を守る」という当然のことを政治家や自衛隊は行動に移さざるを得なくなる。
    日本から仕掛ける事は無いので、そのボールは中国側にあり、もっと言えばいまボールは中国の漁船の船長たちにある。
    とてつもなく危険で、まさに一触即発である。



    必要なのは弱腰だの強腰だのという感情論ではないし、
    大きな世界の潮流(排他的ナショナリズム)によく考えもせずに乗っかる事でもない。


    感情的にならず、冷静に、相手や先を読んで、尖閣諸島を守っていくという戦略こそが必要なのだ。
    棚上げだって、高まった熱を冷ます為には有効で冷静な戦略なのだ。


    尖閣問題や日中関係がこれ以上悪化しない事と、中国に在住の日本人の方の身の安全を祈る。




    追記(9/18,13:58):

    いま確認したニュース

    中国でデモ拡大 北京の日本大使館前には千人以上集結(産経新聞) - Y!ニュース

    尖閣国有化 海保の警告に「中国固有の領土だ」 中国の漁業監視船(産経新聞) - Y!ニュース

    日本人2人が尖閣に上陸…漁船で近づき、泳いで(読売新聞) - Y!ニュース

    あー、この2人は本当にバカなことをしてくれたな。
    火に油を注いだだけじゃないか。
    反日デモがさらに激化して、中国にいる日本人や企業がさらに被害を受けることになるのに。

    また、恐ろしいことにこの記事に対するコメントは肯定的なものが多く(まぁネット上だしyahooニュースだからだろうけどさw)「よくやった」「日本の領土に日本人が行っただけでなんの問題もない」「この人たちを法で裁いたら許さない」というような感じ。

    もっとひとりひとりが戦争への引き金を一人ずつ持っているって自覚を持ったほうがいい。
    いま順番に一人ずつ引き金を引いていっちゃってるような状態だからね。
    軽い気持ちで、感情的に、無自覚にね。

    テーマ : 尖閣諸島問題    ジャンル : 政治・経済

    Category: アフリカ   Tags: ---

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    南アフリカの鉱山スト参加者虐殺、と日本での報道および姿勢。

    Skypeで英会話を教わっているんだけど、そのときにCNNの記事をよく使う。
    少し前の記事になるけど、ずっとここに書こうと思ってた記事がある。

    「South Africa shocked by police shootings at mine」
    CNN(英語):http://edition.cnn.com/2012/08/17/world/africa/south-africa-mine-violence/index.html
    (一応訳したけど、自信ないしめんどくさいから訳は載せないよ笑。)
    8/18の記事で、南アフリカの鉱山労働者による賃上げ要求ストで、警察がスト参加者に発砲して34人が死亡し、78人が負傷したという衝撃的な事件についての記事だ。
    アパルトヘイト以来の悲劇として、世界では大々的に報じられていたが、日本での扱いはそんなに大きくなかったと思う。

    で、今日になってyahooニュースに産経の記事が載ってた。

    「南アフリカ、鉱山スト拡大 アパルトヘイト以来の苦難」
    http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120912-00000100-san-int
    (yahooニュースは多分すぐ消えちゃうのでお早めに)

    内容的にはその8月の事件についての概要と、その事件の後、鉱山ストが南アフリカ全域に拡大してきているということを主に伝えている。
    南アフリカは世界の約80%のプラチナをはじめとするレアアースなどの鉱物資源の世界有数の産出国であり、
    世界市場に与える影響についての懸念や、アフリカの資源開発に積極的に関わっている中国の影響などについても
    書いてある。


    2つの記事を読んで感じたのは報道の仕方とその姿勢だ。

    CNNは現地に記者がいて、スト参加者の話を聞いたり警察側の言い分を聞いたりして状況を詳しく書いている。
    スト参加者の中にはマチューテ(マシェット)まぁいわゆるナタなどの武器を持っていた人もいて、違法な集会だとして、警察は「自衛のために」発砲した。と書いている。
    しかしスト参加者の話では、催涙ガスやゴム弾を使わずにいきなり実弾を発砲してきたことや、スト参加者側は何もしていない(つまり最初に撃ってきたのも警察)であるというふうに書いている。
    また、鉱山労働者の過酷な労働条件と低い賃金などのバックグラウンドや、国会が約束したのに全く動いてくれなかったというようなことまで詳細に書いている。


    産経はというと、ロンドンにいる記者が(おそらくロンドンでの報道をみて)記事を書いている。
    16日に3千人がストに参加して、中には武器を持っている人がいて、違法だとして解散を命じたが応じず警察は発砲して、34人が死亡して78人が負傷した。
    というようなかんじ。
    どこで、だれが、何した、’ということを見聞きした話’を並べているだけ。
    産経に限らず日本の大手メディアのアフリカなどに関する報道はほとんどこんな感じで、BBCとかCNNなどから何があったかだけを抜き出して日本語にするというようなもの。
    これじゃ何が問題なのかも、なんで34人が死亡するようなことになったのかもわからない。

    こんなの右から左に受け流されるだけのムーディー記事だ。

    まぁ右から左に受け流されたのはムーディー自身だったわけだけどねーwww!!
    話がそれたので上のくだりは右から左へ受け流してほしい。

    産経は、デモ激化の背景にあるのは南アの所得格差であり、国民の40%が一日3ドル以下で生活しているという事実を示し、最後に至っては

      「英紙タイムズは「今回の事件は格差解消と人道国家建設が失敗した南アフリカの
       現実を暴き出した」と警鐘を鳴らしている。」


    とタイムズの社説を丸々引用。

    明らかに不十分な記事だと思う。
    こんなの福島菊次郎さんには見せられないよ。


    以上がまぁ突発的にやってみた記事の比較なんだけど、
    最初に書こうとしてたことで、一番重要なことは次。

    CNNは記事の途中で何個も関連する記事のリンクを貼ってるけど、この記事の一番最後に貼られていたリンクがこれ
    「How to avoid buying 'blood phones'」
    CNN(英語);http://edition.cnn.com/2012/08/16/tech/gaming-gadgets/congo-blood-phones-report/index.html


    Blood Phone ってのは有名なBlood Diamondの携帯電話バージョン。
    まずブラッドダイヤモンドについて説明した方が分かりやすいし、一般的だと思うので説明すると、
    ブラッドダイヤモンドは凄惨を極めたシエラレオネの内戦下で、悪名高いRUF(武装組織)がダイヤを採掘・輸出して内戦の資金源にしてたというもので、ダイヤに群がる先進国の人間や企業の欲が内戦を長引かせたといわれているもの。
    手っ取り早く知るには映画『BLOOD DIAMOND』がオススメ。(ディカプリオがいいよ。名画。)

    他にもアンゴラやスーダンだったら石油だし、コンゴはレアアースやレアメタルといった鉱物というわけだ。
    鉱物はPCやスマホなどの精密機械に欠かせない部品。
    そういうものが実は内戦や政情不安を引き起こしたり悪化させたり長引かせたりしてるというやつ。
    blood phoneってのはそういう鉱物で作られたスマホや携帯のことだね。

    ちなみにそういうグローバル化した自由貿易による貧困や紛争に関する影響についてはドキュメンタリー映画『ダーウィンの悪夢』がわかりやすい。良い映画。ホントに悪夢だよ。


    でリンク先の記事はそのコンゴの内戦(もう終結したものの、武装組織はまだ存在していて政情不安につながっている)に先進国の’Blood phone’が関係してますよーというもの。
    鉱山採掘が武装組織の主な資金源になってて、しかもそこで働いてる人は強制労働とか児童労働とかで搾取されてるんだよ。

    ちゃんと訳してないけど、記事を読んでいくと、
    NPOのEnough Projectって団体がその問題に取り組んでいて"conflict free"(流通経路)の認証システム作ったり
    先進国企業の取り組みとかを見てランクとか点数をつけてるみたい。
    で、アップルとかインテルとかマイクロソフトはかなり努力していて、そのおかげで最近では"conflict free"の鉱物のみを使う流れがかなりできてきているといういいニュースと、

    任天堂、キャノン、ニコン、シャープ、HTCなどの企業はダメで、特に任天堂は酷いという最悪なニュースが書いてある。
    なんだこれ!日本の大企業ばっかりじゃないか!

    2010年時点で任天堂はEnough Projectから最悪の0点w!という評価を受けていたが、
    そのとき任天堂側は「下請けの企業に全てアウトソーシングしているので、関知しない」的な事を言っていた。
    今回、どの企業もいくらか改善が見られて点数が上がってきているとのことだが、任天堂はまたも0点www!!
    改善する姿勢も努力も全く見えないと言われている。
    それに対して任天堂はノーコメント。とのこと

    ちなみにこのニュースに対してよく見かける日本人の反応も、
    「アウトソーシングしてるんだから関係なくね」
    「取引しなくなったら困るのは途上国だろ」
    「その欧州のNPOに金を払ったか払ってないかの話だろ」
    みたいな感じで、なにもわかってない。

    他の企業だってどこもアウトソーシングしてるに決まってんだろw。
    それでも一番でかくて力のある大元の先進国の企業の取り組み次第で改善できるんだよ。
    下請けに圧力かけたり、流通経路を明らかにしたりできるのは先進国の企業の取り組み次第なのに。
    グローバル化が進んだ国際市場では、そこまで含めて企業のCSRに位置づけられてるし、
    欧州やアメリカでは消費者が企業にそこまでちゃんと求めてる。
    だからインテルとかアップルは努力して改善してきてるわけだ。

    なのに任天堂は何もしない。
    日本国民もそれを任天堂に求めないどころか、
    任天堂を擁護したり、NPO側を批判したり、中国企業を盾にしたりしてるわけだ。


    こういう例は残念ながら腐るほどある。
    国内でいい顔してる企業も、途上国では酷いことをしてて国際的に非難されてるなんてことはザラにある。
    日本企業のCSRはかなり遅れていて無責任な企業が多いというのが自分の感覚。

    そしてこういったことは内戦に限定された話ではなく、貧困や環境など、途上国で起きている問題全般に関係してくる。
    自由貿易の名の下に行われる搾取。
    土壌汚染、水質汚染、大気汚染、資源の枯渇。
    最近の例をあげると、タイの大洪水はIKEAやニトリが無理に森林を伐採しすぎた為と非難されていて、IKEAは以前から対応をしてきていたし更に監視団を増やして対応を強化すると約束したのに対し、ニトリは完全無視のノーコメント。

    回りくどくなっちゃったけど、つまり何が言いたかったかというと
    日本は他所の国の出来事として捉えて、報道も事実を淡々と述べる、みたいなつもりでやってんのかもしれないけど、関係大アリだぞアンポンタンということ。

    今回の南アフリカの件だって同じ。無関係じゃない。
    南アフリカの鉱山採掘企業が低賃金重労働を課す背景には、先進国の大企業がその労働状況に全く関知せずただ資源を安く買うことだけを考えて搾取しているという現実がある。

    何についてでも同じ話をすることが出来る。
    コーヒー、紅茶、チョコレート、バナナ、魚、養殖イカ、服、石油、ウラン、etc


    それなのに、日本の悪いところは中国の陰に隠れること。
    今回の産経の記事も中国について触れていて、あたかも中国が問題を大きくしているように書いている。
    これは独立前のスーダンの内戦のときと同じだ。
    当時中国ばかりが非難されてたが、日本はスーダンから大量に石油を輸入していて、スーダンに対して大きな影響力を持っていた。
    確かに中国のアフリカに対する姿勢には問題があるし、国際社会からも非難が集中するけど、それをいいことに日本は中国への非難の陰に隠れて対策もロクにせずにたいして変わらないようなことをしているということだ。
    少なくとも積極的に問題解決に向けて頑張っているとは言いがたい。
    それはフェアトレードの普及率の低さなどを見ても一目瞭然だろう。


    CNNがこれだけ深く取材して、事件の詳細のみならず、その背景にはなにがあって、先進国の企業がどう関係しているか、どのような解決策が講じられていて、いまどうなっているかまで書いているのに、

    一方で問題だらけの日本は、事件の報道はCNNやBBCの転載頼みで、簡単に書きやすい中国が関係しているということばかりを書く。そんなことはみんな知ってることだろう。なぜ日本との関係を調べられないのか。


    その粗末な取材が任天堂までたどり着くことはなく、国内の記事で任天堂が非難されることも無く、任天堂は今日も日本の子供に夢を与え続けるわけだ。

    うぃいいーー。

    テーマ : アフリカ    ジャンル : 海外情報

    Category: 映画 > ドキュメンタリー、ミニシアター   Tags: 映画レビュー  

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    『ニッポンの嘘ー報道写真家 福島菊次郎90歳ー』

    先日K'sシネマでドキュメンタリーを2本見てきた。



    公式サイト『ニッポンの嘘ー報道写真家 福島菊次郎90歳ー』http://www.bitters.co.jp/nipponnouso/

    予告編



    以下ネタバレ満載の感想




    敗戦直後の広島で初めてシャッターを切り、「ピカドン ある原爆被災者の記録」で日本写真批評家協会特別賞を受賞。
    その後、安保、学生運動、三里塚闘争、自衛隊、兵器産業、水俣、祝島、原発、
    そして今なお現役で、フクシマへ。

    90歳、満身創痍、37キロの痩せた体で、強風に煽られ、歩くのも大変そうに見える。
    でもカメラを構えたとたんに90歳とは思えない機敏な動きとブレない手で素早くシャッターを切っていく。
    そしてその写真は、タイミングも構図もアングルも素晴らしくて、力があり、かっこいい。



    普段は、かっこよくて、かわいらしくて、ユーモアがあって、誰もが好きになっちゃうようなおじいちゃんなのに、その写真の迫力は凄まじく、あまりにもリアル。
    彼の写真の持つ力にずっと圧倒されっぱなしの二時間だった。



    自衛隊や兵器産業の内部を、広報課を騙して隠し撮りし、写真を公開。
    その後、暴漢に襲われ、家に放火される。

    無人島での自給自足生活を経て、胃がんを患い無人島での生活を断念。手術を受け胃の3分の2を切除。
    ちょうどそのころ昭和天皇の下血報道を聞き、「天皇の戦争責任展」という写真展を右翼の抵抗にあいながらも全国162ヶ所で開催。
    現在は山口県のアパートで愛犬のロク(11才)と二人暮らし。
    年金の受け取りは拒否し、子供達の援助も受けず、自らの原稿料のみで生活。

    その徹底的なまでの反骨ぶりは、強靭な精神力とジャーナリズム哲学に支えられている。

    「問題自体が法を犯したものであるならば、我々カメラマンは法を犯してもかまわない。」



    自ら問題や運動の内側へと積極的に飛び込み、その内部から撮影された写真はとてつもない力を持っていた。


    「カメラに中立性なんて無い。」

    「そんなこと言ってるから良いドキュメントが撮れないんだ。」


    もーかっこよすぎるでしょwww!!

    カメラマンとしてもすごいけど、人としてすごい。
    その生き様とか哲学とかがとにかくかっこいい。

    最近はなんちゃってジャーナリストが多い気がするけど、

    福島菊次郎さんは、最高の報道カメラマンだと思う。

    そしてこの伝説の報道写真家のドキュメンタリーを制作するにふさわしい、錚々たるメンバーが製作に参加。
    映画自体も素晴らしい出来となっている。

    個人的に特に素晴らしいと思ったのは音楽。
    日本のドキュメンタリーは音楽がめっきり弱い、センスが無い、という印象を持っていたが、この映画は音楽がとても良かった。
    写真の迫力と音楽がうまく相乗効果を生んでいたと思う。


    それにしても、こんなにすごいおじいちゃんがいるとは。

    寄せられたコメントの中にあったが、
    まさに福島菊次郎は「ニッポンの真」である。

    テーマ : ドキュメンタリー映画    ジャンル : 映画

    Category: 映画 > ドキュメンタリー、ミニシアター   Tags: 映画レビュー  

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    『石巻市立湊小学校避難所』

    昨日久々に新宿K'sシネマに行ってドキュメンタリーを2本見てきた。

    ただ自分が映画好きなだけでもあるけどw、勉強も兼ねてミニシアターとかDVDでドキュメンタリー映画を大量に見まくっているので、順次その内容とか感想とかオススメとかを書いていきたい。(ネタバレあり)

    昨日見たのは『石巻市立湊小学校避難所』と『ニッポンの嘘ー報道写真家 福島菊次郎90歳ー』の2本。


    『石巻市立湊小学校避難所』公式ページhttp://www.minatohinanjo.com/



    以下ネタバレしまくりの感想w






    避難所に主に焦点を当てた映画。
    監督はなんと避難所に泊まり込みで撮影し、避難所閉鎖までの半年間に渡って避難所で暮らす人々の様子を写している。

    だからちょこっと行って撮影して帰ってくるだけでは決して撮れないようなものが撮れてる。
    この辺は松林監督の『相馬看花』に近いものを感じた。
    マスメディアでは絶対に撮れない表情や言動。
    偶然撮れたとしても真っ先にカットしてしまうようなシーンが盛りだくさん。

    避難所は被災して避難してるわけなんだけど、みんな家族のようになっていて、にぎやかで笑顔がいっぱいだった。

    監督の藤川さんはヘヴンズストーリーにスタッフとして関わった人で、この映画にはヘヴンズストーリーの監督の瀬々さんもプロデューサーとして名前が載っている。
    また同じく瀬々さんの助監督とかをやったことがある『大津波の跡で』の森元監督の名前も撮影協力に。
    森元監督が3月末に被災地に行って撮ってきた映像を見て、藤川監督も行こうって思って森元監督の車に乗せてもらって行ったんだそうな。

    やっぱこういうとこからいい作品が生まれてくるんだなって思ってうれしくなった。

    ヘヴンズの公式ブログでも取り上げてる。http://ameblo.jp/heavens-story/day-20120616.html
    藤川監督だけじゃなくてヘヴンズに関わった人がいっぱい参加してるみたい。

    ちなみにヘヴンズストーリーは近年の日本映画では最高傑作だと思うのでまだみてない人は年末にK'sシネマでやるんで見てみてね。全9章からなる4時間38分の超大作です。度肝抜かれます。

    興奮して脱線してしまったwww。話を戻そう。


    『石巻市立湊小学校避難所』で一番衝撃だったのは西原さん。
    西原さんは原発から7キロ地点の双葉町から、石巻の実家に避難してきていて、なんとそこから湊小学校にボランティアとして通っていたらしい。
    その説明が出たときは目を疑った。
    強い。強いなんてもんじゃない。

    でも見ていくうちに、きっと自分のためでもあるんだろうなって思った。
    ボランティアの前に、一時帰宅についてや自主避難として扱われていることについて行政に問い合わせたりしていて、この人も大変な状況の被災者で、苦しんでるんだなって。
    それなのに他の被災者の心のケアのボランティアが出来るのはなんでだろうって不思議だったけど、
    仕事というかやることがあって頼りにされるってことは力になるんだろうなって思った。
    これはボランティアで散髪をしてた床屋の鈴木さんも同じだろう。

    他にも魅力的なキャラクターの人物がたくさんいて、70歳になるのにとても若々しくてかわいらしい愛ちゃんや、その愛ちゃんと避難所で仲良しになった照れ屋で反抗期の10歳のゆきなちゃん。

    工藤さんは思ったことをはっきり言うタイプで、ボランティアの合唱団が歌う「ふるさと」に「ありえない。帰るふるさとが無い人は歌えない。」と憤る。被災者と被災者でない者との埋めようの無い温度差を強く感じさせるドキッとするシーンだ。

    お父さん方は「被災地をピクニック気分で訪れてほしくない」「俺たちは見せ物ではない」と言い合い。
    それでも「でも自分の子供に、こうなったんだよって見せておきたいってのもわかる」とも言う。


    避難所はまるで1つの大きな家族のようで、笑い声が絶えず、
    ゆきなちゃんの10歳の誕生日をみんなで一緒に祝ったりもしていた。

    そしてみんな少しずつ生活を立て直そうとして頑張る姿や、仮設に当選したり引っ越したりして新しい生活を始めていく姿には、人の強さを感じさせられた。

    その様子は一般的に抱く「被災者」のイメージや、
    メディアが映像にフィルターをかけて作り上げたがる「被災者とはこういうものだ」というイメージとは全く違い、

    ありのままの人間だった。


    そう思ったくらいのところ、映画の終盤でいきなり、津波の映像が流れる。
    津波の勢いは凄まじく、衝撃だった。
    映像を見ているだけで心底怖かった。

    終盤にあの映像を入れた真意は分からないが、
    笑顔がいっぱいで、楽しそうで、前に進もうと頑張っている彼らは、
    「被災者」のイメージなんかとは違って、ありのままの人間のように見える彼らは、
    あくまでも被災者であり、消えない傷を背負っているんだということを、再確認させられた。

    そしてだからこそ、彼らはすごいんだと思った。
    被災者という事実には変わりないが、我々が抱く「被災者」というチンケなイメージなんかよりずっと多様で人間的で、強くて、愛おしくて、面白い。

    被災地の映画を撮るにあたって、被害の大きさや瓦礫の山を撮るのは簡単だけど、
    人物をメインの被写体にするというのはとても難しいと思う。
    それを見事にやってのけた、最高の避難所ヒューマンドキュメントだった。


    石巻は去年の6月にボランティアに行かせてもらったので、個人的にも思い入れがある。
    湊小の前も何度か通った。
    だからこういう良質なドキュメンタリーが見れてうれしかった。


    ちなみに公式ページの監督ブログも非常に良いのでぜひ読んでみて。

    テーマ : ドキュメンタリー映画    ジャンル : 映画

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    Sohei.S

    Author:Sohei.S
    多趣味というか関心のあるものが多いので、政治的なことから趣味のことまで、書きたい事はなんでも書いていこうと思います。
    ちなみに主な趣味は映画、音楽、オーディオです。3つとも割とどっぷりいってると思います。あと最近、写真も趣味に加わりました。
    映画は単館系のドキュメンタリーから、シネコンの娯楽映画や映画音響やIMAXの話まで。
    音楽はジャズ/クラシック〜ポストハードコア/メタルコア〜エレクトロニカ/ポストロック/ポストクラシカルまで、かなり雑食にオールジャンル聴いてます。ドラムとパーカッションやってたので演奏や音楽史にも興味あります。あとミックスやマスタリングなどにも興味があります。
    オーディオはポータブルとホームオーディオ両方です。ケーブルとかポタアン自作したりもしてます。
    拍手、ツイート、コメントなど大歓迎です。
    それではよろしくどうぞ〜m(_ _)m。

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