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    あれやこれやのなんやかんや

    多趣味というか関心のあるものが多いので、趣味のことから政治的なことまで書きたいことを書きたいように書いていきます。

    Category: オーディオ > 自作-10proリケーブル   Tags: 10proリケーブル  

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    10pro自作リケーブル その1

    さて、そろそろみんなが読みたがっている10proのリケーブル記事でも書こうかな。

    とその前に、「てんぷら?なにそれおいしいの?」って人の為に10proのことを少し紹介しときましょう。
    20120330220824

    こちらが私の愛機の10proちゃんです。
    なんせ4年前から使っとりますからなw。
    ええ、そうです。4年前ですから。4万円出して買いましたともwww(泣)

    プロのミュージシャン用のインイヤーモニターを開発し、音楽界に革命を起こしたといっても過言ではないUltimate Ears社の
    コンシューマー向けハイエンドモデル(UE900出るからハイエンドじゃなくなるけど)がこの10pro。
    その圧倒的な音場の広さ、高音のキラキラ感、低音の量、音楽を最高に楽しく聞かせてくれるチューニングなど、
    本当に完成度が高いイヤホンで、長年愛され続けてきたイヤホンなんです。

    その10proが、いまや17,000円でおつりがくる時代ですよwww
    急に安くなったのはたぶんUEがロジクール傘下になったからだとおもうけど。
    なので、もしまだ持ってない人いたら強くオススメしときます。
    他社のハイエンドモデルと同等かそれ以上の、4万円クラスの音が1万円台で手に入るので。


    じゃあなぜ、リケーブルするのか。
    そこに10proがあるからだ!
    10proは確かにいいイヤホンなんですが、もちろん難点もあって、
    低音のボワつきや全体的にモヤがかかったような感じ、ボーカルの引っ込み。
    が長く使えば長く使うほど気になってくる。

    それを一気に解決するのがリケーブルなんです。
    特に10proはその周波数特性からリケーブルの効果が顕著に現れやすいとも言われていて、
    「リケーブル」というと大体10proのことを指す事が多い。
    もちろんケーブルの材質にもよりますが。

    ごたくはいいからさっさとリケーブルしろや!という暴言が聞こえてきそうなので、
    そろそろ本題にはいりましょうw


    とはいえ、これもうtogetterで自作方法とか細かくまとめちゃってあるからそのリンク貼るだけなんだけどねwww
    UE 10pro用イヤホンケーブル自作 製作過程まとめ



    [完成品]
    20120608085703


    なのでここに書くことはもうないですねwww
    togetter読んで勝手にトゥギャザーしちゃって下さい←


    ただし!自分の苦い経験から、ひとつだけ注意をしておきます。
    このケーブルは10pro本体への接続部分はD-subピンと適当なピンコネクタを使って作りました。
    初めて作ったので全体的に作りも粗いです。
    そして、そのD-subピンの固定が甘くて、半年ほど使ったころにピンがぐらぐらし始めて、
    ふと気づいたら10pro本体のL側がなくなってました(爆笑)
    ええ、ポロリしましたwww 道路のどこかに落としましたwww(大爆笑)   

    速攻でeイヤホンの中古在庫を調べて10proのL側のみを7,500円ほどで購入しました(爆笑)
    (爆笑)の部分を(号泣)に変えて読んでもらってもかまいません。

    そんなアホでクズでダメ男でブサ男みたいなことになりたくなければ、
    D-subピンなんて使わずにサードパーティーから出てる10pro専用のピンを使って自作することを強くオススメします。

    ということで、次回の「10proのリケーブル 其の二」では10pro用に作られた専用ピンを使い、
    またプラグや分岐部などにもこだわった自作ケーブルとその作り方を紹介したいと思います。
    乞うご期待!!



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    テーマ : オーディオ    ジャンル : 趣味・実用

    Category: 映画 > 娯楽映画、劇映画、シネコン   Tags: 映画レビュー  映画音響  

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    『レ・ミゼラブル』 ~シネプレックス幕張のHDCS館にて~

    1/21にレ・ミゼラブル観てきた。
    公式HP:http://www.lesmiserables-movie.jp

    【予告編】


    あのね。衝撃ハンパないw。
    奇跡的なほど名画過ぎた。
    感動した。危うく涙腺崩壊するとこだった。まぁ泣かなかったけどw。
    音楽ホント素晴らしすぎた。
    生歌の破壊力とエモさが凄まじすぎた。
    幕張シネプレックスの9番館のHDCSの音響で観たってのも大きい。
    映画観てこんなに感動したのは久しぶりかもしれない。

    なのにパンフレット前日で売り切れってどゆことなのw?サントラ扱ってないってどゆことなのw?
    悲痛の表情を浮かべるおれに向かって受付のおねーさんは半笑いで「CDショップに行ってください」とか言うしwww




    ++++映画の感想(ネタバレ注意)++++



    アン・ハサウェイ美しすぎ歌うますぎ演技スゴすぎ感情込もりすぎ。
    ほんと素晴らしかった。ゴールデングローブ賞の助演女優賞も納得。
    ていうか結構早い段階で死んで、そのあとは最後まで出てこない(つまり出演時間は短い)のにインパクトでかすぎでしょw
    これがあのダークナイトライジングで全身タイツ着てバットポッドに股がってぷりっケツを披露してたキャットウーマンの本当の実力かw

    もちろんヒュー・ジャックマンも名演技過ぎたし、ガブローシュ役の子供もほんとすごかった。
    コゼット役のアマンダは異常なまでに可愛すぎておれが結婚したかったくらいだしw、
    でもマリウスは確かにハンサム過ぎだったからあの結婚にはおれもエポニーヌもなんも言えないしw、
    ラッセル・クロウのジャベール役はなかなかのウザさだったしw、
    ヘレナ・ボナム=カーターはスウィーニー・トッドのまんま過ぎてくっそウケたしwww
    特に酒屋でひき肉?ソーセージ?作ってるとこなんか、もろスウィーニー・トッドのミートパイ作りそのものwww

    まぁつまり、キャストが最強すぎた。
    これ以外に無い最高のキャスティングだった。

    そして普通は歌だけ録ってからそれに合わせて演技するという手法で作られてきたミュージカル映画で、
    演技中の生歌を使ったという革新的な手法は大成功をおさめていると言える。

    当然歌に荒さは出てくるのだが、それが従来のミュージカル映画にあったわざとらしさや歌の部分だけ空気が変わり浮いてしまう感じを無くしていて、とても自然で観客がスッと入り込んでいける。
    何より素晴らしいのはやはり演技をしながらなので感情を込めて歌えていると言う事だろう。
    特にアン・ハサウェイのソロパートは圧巻。鳥肌総立ち。
    コーラスシーンも素晴らしい。
    ラストシーンなんかもう号泣確実w
    おれみたいにパトラッシュをゲラゲラ笑いながら観てしまうような輩でも危ないところだったのでw、
    涙もろい人なんかはイチコロだろう。涙で明日が見えなくなる恐れがあるので注意。

    そして音楽。本当に素晴らしかった。歌やコーラスのバックで流れるオーケストラが情感を10倍引き立たせていた。
    もちろんHDCSの音響も素晴らしかった。音質も響きも迫力も音場も解像度も良い。
    最高の映画にHDCSの音響も相まって、極上の映画体験になった。

    更にさすがなのが、古くから愛されてきた最上のストーリーと音楽や、そこに集まった最強のキャストの演技、
    それらに全く引けを取らない仕上がりになっている編集やカメラワークや美術などの全体の完成度である。
    さすが『英国王のスピーチ』のトム・フーパーだ。隙が無い。
    これはアカデミー総なめだろっ!って観ながら何度も思ったw


    ちなみにパンフとサントラが映画館に売ってなかったと書いたが、
    あまりの感動ぶりに、家とは反対方向なのに千葉の京成ローザとタワレコにまでいってパンフとサントラだけ買ってきたほどだ。


    サントラの歌と音楽聴いてるだけで泣きそうになるほど良い。
    多分映画観たらみんなサントラ欲しくなるよ。
    これもう一回観に行くしかねぇなw

    結論:レ・ミゼラブルは超一級品の鳥肌総立ち映画!







    +++++映画音響:

    シネプレックス幕張, HDCS館(9番スクリーン)+++++



    ここから先はHDCS館についての感想だよ。
    ま、待って! こっちも読んでって~! マニアックじゃないから~!(泣)

    シネプレックス公式HPの音響設備紹介:http://www.kadokawa-cineplex.co.jp/makuhari/hdcs.php

    20130121102220
    スクリーンの入り口にはHDCSの認証ロゴ!

    20130121132146
    スクリーンも程よく大きい。

    自分が座ったのは真ん中の広い通路の中央の席。
    ナイスポジション。一列前でも良かったけど、足のばしたかったw。

    音は自分が今まで観た映画館では一番良かったと思う。
    音質、解像度、音場、定位感は文句無しに素晴らしい。
    低音は重く深く、それでいて破綻していない。
    映画の中に深く入り込めた。

    オーケストラの演奏はホールで聴いているような明瞭さと響きの良さで、
    横方向の遠くからかすかに聴こえる雨の音は、外で雨が降っているようだった。

    この辺の繊細さはIMAXには無いと思う。あれは迫力重視で爆音過ぎる。

    キャストの息づかいや情感までしっかり表現してくれたおかげで、涙腺と鳥肌への刺激が半端ではなかった。

    もしかしたら同じシネプレックス幕張の10番館であるTHX館よりもいいんじゃないだろうか?
    まぁそこではアニメ映画(ワンピース)しか観たことないから正確な比較ではないのだろうけど。


    ただ、無響室で使われる楔型の吸音材を使ってるっていうのが売りと聞いていたので、完全な無音になってくれるのかと期待したのだけど、
    スクリーンの方向からスピーカーのホワイトノイズ?なのかな?かすかに「サー」って音がしたのが少し残念だった。
    まぁそれくらいしょうがないのかもしれんけどw。
    確かに空調の音とかは全くしなくて(!)ほぼ無音状態ではあった。
    20130121132131
    [楔形の吸音材]


    ただね、アホの映画好きが写真撮っちゃうくらいの吸音設備なわけじゃん。
    その音響を味わうためにわざわざ他県から映画観にくるファンとかもいるわけじゃん。




    なのにね......


    他の客がノイズ出しまくってんじゃねえかwwww!!!!


    しゃべったり、席たったり、ポップコーンはむはむしたり、マジックテープ剥がす音がしたりw、
    終いにゃ飴の袋を指でずっとカサカサしまくったりwww。


    「おい、てめぇらここがどこだかわかってんのか!? あぁん!?
    泣く子も黙るシネプレックス幕張のHDCS館だぞ!全国有数の音響設備を誇ってんだぞ!
    その真骨頂は吸音性にこそあるんだぞぉぉぉぉ!!」


    って叫びたかったねw。

    彼らはなんのためにあそこで映画観るんだろうねw。
    うーん。一般客からしたらおれの方がごちゃごちゃうるさい客なんだろうかw。
    でもこれだけちゃんとした設備を備えるには並外れた情熱と採算度外視の映画に対する愛情がないと成り立たないと思うんだよね。
    だからできればそのありがたみを多くの人に解ってほしいな。


    まぁ最後までカサカサ音だけが虚しくこだましてたけどねw。


    でもま、そういうわけで、映画レ・ミゼラブルもシネプレックス幕張のHDCS館の音響も本当に素晴らしいものだった。

    ぜひ多くの人に観てもらいたい、自信を持ってお勧めできる傑作映画です。

    そしてできれば、できるだけ大きいスクリーンと良い音響で観て頂く事をお勧めします。

    テーマ : 映画館で観た映画    ジャンル : 映画

    Category: 映画 > ドキュメンタリー、ミニシアター   Tags: 映画レビュー  

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    『サイド・バイ・サイド ―フィルムからデジタルシネマへ』

    1/20に観てきた2本目の映画は『サイド・バイ・サイド ―フィルムからデジタルシネマへ』

    【予告編】



    マトリックスのキアヌ・リーブスが企画&ナビゲーターとなって、ハリウッドの名だたる巨匠や撮影監督に「フィルムとデジタル」についてバンバン質問しまくる。
    映画ファンには垂涎の映画だw

    なんせメンツがヤバい。

    監督達は、
    スコセッシ、ルーカス、ジェームズ・キャメロン、デヴィッド・フィンチャー、デヴィッド・リンチ、ノーラン、ソダーバーグ、ウォシャウスキー姉弟、ラース・フォン・トリアー、ダニー・ボイル、ロバート・ロドリゲス、リチャード・リンクレイター、ジョエル・シューマカー、レナ・ダナム、バリー・レヴィンソン。

    名だたる名作を手がけてきた撮影監督達は、
    ヴィットリオ・ストラーロ、アンソニー・トッド・マントル、ウォーリー・フィスター、リード・モラーノ、ミヒャエル・バルハウス、ブラッドフォード・ヤング、ヴィルモス・ジグモンド。

    エディターも、
    ウォルター・マーチにアン・コーツ、クレイグ・ウッド、クリス・レベンゾン。

    他にもカラリストや技術者達、果てはレッドやシリコンイメージングやソニーなどの機材メーカーの人まで!


    もう豪華すぎて書いててヨダレ出てきたわwwww



    +++++こっから簡単な感想?(一応ネタバレ注意?)+++++





    まず自分はどっち派かと聞かれれば、ややフィルム寄り。
    でももうデジタルばっかになってきちゃってるし、デジタルで観る事の方が多いし、
    そこまで映画マニアでもないから、絶対フィルム!ってわけじゃなくてデジタルの技術はホントにスゴいし必要だと思う。
    これから更に進化して普及していくとも思う。

    でもね、やっぱりフィルムはいいよ。

    あの粒状の構造が生み出す暖かくて豊かな質感と、深く繊細な濃淡のコントラストは、やっぱフィルムじゃないと。
    あとタバコの焼け跡w とかの劣化もいいw 
    いや良くはないけどw 映画観にきてるな~って感じるし、暖かさがある。

    『ニーチェの馬』とか『ヘヴンズ・ストーリー』とか観てるとホントにそう思う。


    デジタルは便利だし一気に普及したけど、やっぱりフィルムはフィルムにしか出せない質感やコントラストがある限り消えないと思うな。
    消えて欲しくないし。


    で、クリストファー・ノーランはフィルムにこだわって映画を撮っているし、IMAXフィルム撮影もしてる(IMAXフィルムを上映してくれる映画館が日本にないぃぃぃ【号泣】)
    でマーティン・スコセッシもフィルムに肯定的だった。まぁデジタルで3Dとかも撮ってるけどね。
    というかめっちゃ優しい感じのじいさんだったw
    この2人は余計めっちゃ好きになった!

    それとは逆の立場なのが、デジタルの技術を一早く取り入れたり、まさに手探りで作ってきた人たち。
    ジョージ・ルーカスやジェームズ・キャメロン、ダニー・ボイルやフォン・トリアーなど。

    確かにデジタルの技術はスゴいし、スゴい勢いで進化してる。
    今はまだまだ発展途上だっていうのが恐ろしいくらいだなって思った。
    それくらいの可能性を持ってる。

    ちなみにデヴィッド・リンチは「ヘイ、キア~ヌ」とかいってガラ悪かったwwww


    そういう個々人のフィルムやデジタルに対する意見や考え方をインタビューで紹介しながら、
    フィルムとデジタルの違いや、そのメリット・デメリット、
    デジタルに移行してきた歴史や、その転換点となってきた重要作品なども
    紹介してくれる。
    有名シーンの裏側とか、カメラの手法とか、カラーグレーディングとかまで学べるので
    映画好きには超オススメ!
    観てて楽しいったらありゃしない!

    機材的にも詳しくて、編集ソフトやデジタルカメラの細かいとこまで紹介してくれるしね。
    HDから2K→4K→5Kって進化してきたこととか、
    5Dや7Dとかの話も。
    観てて楽しいったらありゃしない!


    印象に残ってるのは「全員に紙と鉛筆を渡したからって、秀逸な物語がいくつも生まれるわけじゃない。いまの映画の状況はそれと同じだ。」っていう言葉。

    そして「情熱と愛情を持って何かをするなら、手段は関係ない。」と言う言葉。

    そのとおりだなって思うし、良い映画ならフィルムだろうがデジタルだろうが観に行きたいと思う。

    そして、フィルムでしか撮れない良い映画があって、デジタルでしか撮れない良い映画がある限り、
    フィルムは消えることはないし、デジタルは進化し続けるだろうなって思った。


    結論!映画って素晴らしい!
     


    ちなみに新宿に新しくできたミニシアターのシネマカリテってとこで観てきた。
    キレイだったし地下への階段の踊り場に下の写真みたいなディスプレイ?もあった。

    20130120164036

    ただスクリーンはびっくりするほど小さかったけどw 
    あと1番スクリーンだけかどうかは知らんけど、横長の部屋だからスクリーンの正面で観る為には
    座席の真ん中よりも少し右寄りの座席でちょうどいい感じ。
    まぁチケット買うときに案内してくれるとは思うけどね。

    ミニシアターだけど座席は指定席制で
    おれはC-09で観た。

    もし1番スクリーンで観るなら(スクリーンは全部で2つあって、2番スクリーンの方が座席数的には1番よりも小さい)、
    スクリーンの小ささと部屋の横長さが想像以上なのでwww、
    一番前か二列目のもうちょい右がベストな席かも。
    A-11,12あたりかB-11,12あたりがいいんじゃないかな?
    責任は持ちませんがw


    映画ファン垂涎の映画なので映画ファンの方には本当にオススメです!
    ただ、映画好きの男が映画にあんま興味ない彼女を連れて観に行ったら完全にアウトな映画だよw!
    この映画観て「フィルムは~、デジタルは~、」とかウンチク垂れ始めたら彼女は引き潮の如くドン引きだからwww!!
    これ観て楽しめるのは映画好きな人だけだからwww!


    公式HP http://www.uplink.co.jp/sidebyside/

    テーマ : ドキュメンタリー映画    ジャンル : 映画

    Category: 映画 > ドキュメンタリー、ミニシアター   Tags: 映画レビュー  

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    『アルマジロ』

    1/20に新宿でK'sシネマと新しくできたミニシアターのシネマカリテをハシゴして『アルマジロ』と『サイド・バイ・サイド ーフィルムからデジタルシネマへ』の2本を観てきた。


    『アルマジロ』の予告編





    ++++++++++ここから先はネタバレ注意のレビュー+++++++++++


    まず観始めて最初に思った事は「おいおい、めっちゃフィクションだな!びっくりするわ!」ってこと。
    カメラワーク、映像や音楽、編集、カラーグレーディング、それら全てがフィクションそのものだった。
    めっちゃ『ブラックホークダウン』みたいだったw。

    戦争映画好きの自分にはぴったりではあるのだけど、『ハートロッカー』のような戦争ドキュメンタリー風のフィクション映画の新作を観ているような錯覚に陥った。

    でもこの映画が恐ろしいのは、これがまぎれも無い現実を映したドキュメンタリー映画であるという事だ。

    監督のヤヌス・メッツとカメラマンは、アフガニスタンの最前線「アルマジロ基地」で国際平和活動(PSO)として派兵されたデンマークの若い兵士たちに7ヶ月間の密着取材を敢行している。
    さらに驚くべき事に、パトロールや軍事作戦にも同行しカメラを回している。
    さらにさらに驚くべき事に、兵士たちのヘルメットにも小型カメラを2台搭載して撮影している。
    さらにさらにさらにこれが実は一番驚くべき事なのだが、全ての無線の音声をクリアに拾わせてもらっている。
    もう真っ裸である。デンマーク軍すっぽんぽんである。

    「死にそうなほどヒマだな」「お前ちょっと真っ裸になって敵をおびき寄せてこいよ」って会話も録れてるほど真っ裸であるw。

    そして真っ裸にされたデンマーク兵士は、ごく普通の先進国の若者だった。
    ジョークを言い合い、戦争ゲームで白熱し、PCでエロ動画を見て「ポルノの王道だぜ」「このわざとらしさが最高」「こんな女医に看てもらいてぇ」「ははっ、こいつ絶対もう治ってるぜ」とか言い合うwwww
    友達になれそうなくらいだwwww

    そんな彼らが戦場に行くと、興奮状態になり、瞳孔が開き、まるで戦争ゲーム内に入り込んだかのような振る舞いをする。
    銃撃戦が無ければ「つまらない」「ヒマ」だと言い、
    ひとたび銃撃戦になると「あと一匹!」とか「一発で4人殺ったぜ!」などと言い、仲間もその話を武勇伝でも聞いてるかのように楽しそうに聞く。

    それを見てこれはデンマーク兵士についての映画でも、PSO派兵に関する映画でもなく、もっと大きくて普遍的な「人間と戦争」についての映画だと思った。
    これは日本の若者の男の一人として断言してもいいが、もし日本の若者がデンマーク兵士と同じ交戦規定の基にアルマジロに行けば、ほぼ同じ振る舞いをするだろう。
    デンマーク兵士の彼らが異常なのではない。人間とは、戦争とは、そういうものなのだ。この映画はそう言っているように感じた。


    観た人の中で一番評価が分かれるのがいまから書く部分だと思うのだけど、
    編集やカメラワークや音楽については、これがドキュメンタリー映画である事を考えれば、蛇足だと思う人もいるかもしれない。
    おれが日本で一番好きな監督の想田和弘監督は自身が"観察映画"を撮っているわけで、賞賛のコメントの最後に苦言として「音楽は全くの蛇足だと思う」とはっきりと言っている。
    確かにここまで現実の最前線を記録することに成功しておきながら、この編集や音楽はうっとおしく感じない事もない。
    ここは考え方の違いや好き嫌いの問題なので賛否あっていいと思う。
    でも、おれは好きだった。

    ヤヌス・メッツ監督も「ドキュメンタリーの場合、映画は映像と音である事を忘れがちである。」と話しているが、これは自分もドキュメンタリーを観ていてよく感じることだ。
    ドキュメンタリーだろうがなんだろうが映画なんだから、映画的な芸術性や価値を持たせるべきだと思う。
    特に日本のドキュメンタリー映画にはそれが大きく欠落していると感じる。
    (ちなみに想田監督の映画は音楽もナレーションもない"観察映画”だが、カメラワークや編集の繋ぎ方などは映画としての芸術性や価値がハンパ無い。だから想田監督のこの苦言もよくわかる。彼ならこれだけの映像素材があれば観察映画としての『アルマジロ』を作れただろう。やっべそれちょー観てぇ!w)

    ただ、ヤヌス監督は想田監督とは逆の方法を取った。
    「映画は現実ではないが、メディアだからこその力を秘めている。詩と同じように、我々を究極の真実に近づけてくれる力を。」と言っているが、この言葉がすべてを表している。
    カメラを構えた以上はそこに中立性などはそもそも無い。
    だからこそヤヌス監督はあえて編集しまくることで「アフガンのアルマジロ基地でのデンマーク兵」という「いま起きている現実」の問題を越える普遍的で哲学的な意味を映画に持たせようとしたのだと思う。
    「人間と戦争」についての映画に。

    で、その編集についてはもうスゴいとしか言いようがない。
    自分が戦争映画好きなのもあるが、音楽はおどろおどろしくも砂漠に似合い、ショットの美しさや映像美は凄まじく、その詩的な描き方は
    『地獄の黙示録』や『プラトーン』のよう。
    なかでもスゴいのがカラーグレーディングだ。いじくりすぎ感はあるが、どこまでも幻想的で美しい。
    編集の出来は戦争映画の名画と比較してもなんら遜色は無い。
    「上質なフィクションそのもの。でも実際の最前線の戦場を映したドキュメンタリー。」というのがこの映画のすごいところだと思う。

     

    映画としての感想はそんなところかな。





    純粋なドキュメンタリーと捉えて実際の問題として考えると、また違う角度から考えなければならない。
    まず、タリバン側やアフガンの住民の描き方が甘い。
    そこは映画のテーマではなかったのかもしれないが、良くも悪くもデンマーク兵士に密着しすぎで、デンマーク兵士の視点でしか戦争を捉えられない。
    これだと先進国の人間に派兵の是非について考えさせる事はできても、その奥にある本当の問題、
    (つまりタリバンやテロ組織はなぜ殺しても殺しても新たに生まれ続け、闘い続けるのか、ということや
    アフガニスタンの住民や国そのものが抱えている本質的な問題とはなにか、
    そこに先進国側はどう関与しているのか、といった問題。)
    そこに焦点があたらない。


    今回のアルジェリアのテロ事件についても同じ事が言える。なぜ起きるのかを考えなければならない。
    タリバンやテロ組織を「絶対悪」と捉えて「テロとの闘い」とか言ってるうちは、解決はあり得ない。

    この映画の中で「タリバンを追い出す」と息巻く兵士に、地元民が半笑いで「無理だ、追い払えっこない。タリバンだって貧しいから闘ってるんだ」というシーンがある。
    他にも「あんたらやタリバンは撃って逃げるだけ、死ぬのはいつも我々だ。」とか「畑を荒らすな。」というシーンがある。
    そういう部分にもっとスポットを当てないといけない。

    アメリカ一極集中の帝国主義化、グローバル化、新植民地主義、資源の搾取、貧困の蔓延、環境問題、民族問題...etc
    根底にあるのはそういう問題だ。
    これは現代の世界の構造に関する問題であって、タリバンやテロはその副産物でしかない。
    タリバンを全滅させれば終わる問題じゃないし、また新たなタリバンが生まれる。
    そして彼らの怖いところは、その強固な意思と思想にある。命も惜しまないのだ。
    テロ行為を許す気は微塵もないが、彼らは人の皮を被った悪魔などではなく、我々と同じ生身の人間であるということを忘れてはならない。
    そういったことにも考えをめぐらせながら、ではどうやって平和で持続可能な人類社会を築いて行くのかという事を考えなければいけない。




    この映画を観たり、アルジェリアの事件に触れて、日本では当然9条の話になる。
    「自衛隊を派遣すべき」とか「今こそ9条を」とか。
    うん。正直うんざりだw。
    そんな単純な二択に帰結するような話じゃないw。
    こういう短絡的で自分が導きたい結論ありきでこの問題を論じる人の頭からは、
    上に書いたようなことについての考察が完全に抜け落ちている。

    そんな単純な問題ではないし、簡単な解決策なんて無い。

    我々先進国側の加害者性についてもはっきりと認識しなければならないし。
    なぜこういう問題が起きているのかを考えなければならない。




    そんなことをこの映画を観て考えた。



    映画公式HP http://www.uplink.co.jp/armadillo/

    1/19からの公開。UPLINK配給。2010年カンヌ国際映画祭、批評家週間グランプリ。
    劇場情報は上の公式HPから見れます。

    まだ観てない人がいたらぜひどうぞ。

    テーマ : ドキュメンタリー映画    ジャンル : 映画

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    このブログについて その2

    ※これは趣味用のブログとしてはてなダイアリーに書いていた別ブログあれやこれやのなんやかんや(趣味用ブログ)の最初の記事です。
    つまりリンク先の別ブログについての「このブログについて」です。ややこしっ!
    意味分かんなかったらリニューアルしました!も読んで下さい。

    今はそのはてなダイアリーをこのFC2ブログと統合したので、少し意味不明な感じになってますw
    まぁ、このブログ内で趣味について書くときはこう書いていこうかな〜ってことだと思って下さい。


    ※以下リンク先の別ブログからの転載


    とりあえずこんな感じで書いていこうかな~ってのを書きますw

    主な趣味は映画、音楽、オーディオです。
    なのでカテゴリ別に、 1)映画、2)音楽、3)オーディオって感じにして
    1) 映画
     -レビュー
     -ミニシアター(単館系)、
     -ドキュメンタリー、
     -シネコン、映画音響(THXとか)、IMAX、

    2) 音楽
     -レビュー
     -ジャンル別に(雑食ぶりは本物だと自負しておりますのでw)
       +Screamo / Post Hardcore / Metalcore (いま熱いよね!!)
       +Post Classical / Minimal (いま熱いよね!)
       +Post Rock / Instrumental
       +Ambient / Avant-garde
       +Indie Rock
       +Jazz / Classic
     -優秀録音盤やミキシングやマスタリングの話
     -芸能山城組(ひとつのカテゴリとなりうるwww!)
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    ってな感じに書いていけるといいなーと思っております!
    この中のどこまで書けるかわかんないけどwww 
    よろしくお願いしますm(_ _)m
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    Sohei.S

    Author:Sohei.S
    多趣味というか関心のあるものが多いので、政治的なことから趣味のことまで、書きたい事はなんでも書いていこうと思います。
    ちなみに主な趣味は映画、音楽、オーディオです。3つとも割とどっぷりいってると思います。あと最近、写真も趣味に加わりました。
    映画は単館系のドキュメンタリーから、シネコンの娯楽映画や映画音響やIMAXの話まで。
    音楽はジャズ/クラシック〜ポストハードコア/メタルコア〜エレクトロニカ/ポストロック/ポストクラシカルまで、かなり雑食にオールジャンル聴いてます。ドラムとパーカッションやってたので演奏や音楽史にも興味あります。あとミックスやマスタリングなどにも興味があります。
    オーディオはポータブルとホームオーディオ両方です。ケーブルとかポタアン自作したりもしてます。
    拍手、ツイート、コメントなど大歓迎です。
    それではよろしくどうぞ〜m(_ _)m。

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