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    あれやこれやのなんやかんや

    多趣味というか関心のあるものが多いので、趣味のことから政治的なことまで書きたいことを書きたいように書いていきます。

    Category: 映画 > ドキュメンタリー、ミニシアター   Tags: 映画レビュー  震災  

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    『飯館村 ー放射能と帰村ー』

    少し前ですが、新宿のミニシアターK'sシネマで土井敏邦監督のドキュメンタリー映画『飯館村ー放射能と帰村ー』を観てきました。


    監督の土井敏邦さんは長年パレスチナを追い続けている有名なジャーナリストで、パレスチナを追ったドキュメンタリー4部作を撮っています。
    その土井監督が飯館村を撮るということで、、、これどこかで同じようなこと書いたようなw
    そうです。長年フィリピンの貧困を追い続けてきた四ノ宮浩監督が『わすれないふくしま』を撮ってくれたように、土井監督もまた飯館村を撮ってくれたのです。
    しかも土井監督は2012年春に既に『飯館村 第一章ー故郷を追われる村人たちー』を完成させていて(見逃してしまった!)これはその続編にあたるそうです。
    ちなみに南相馬を追って『相馬看花 —第一部 奪われた土地の記憶—』という素晴らしいドキュメンタリーを撮った松林要樹監督の続編も今年の年末に公開予定だそうです。
    こうやって、震災後の被害を受けた特定の地域(特に放射能によって)にフォーカスを当てて、その記録者・代弁者、そして理解者となってくれる監督達が多くてとても頼もしいです。
    日本はマスメディアがうんこなせいか、個人ジャーナリストや個人ドキュメンタリストに素晴らしい人が多いですね。だからこそ、彼らがもっと活動しやすい環境や、彼らの作品に一般の人が触れる機会がもっと増えるといいんですけどね。彼らのほとんどは作品の重要性とは反対にかなりカツカツの状況で活動してるでしょうからね。

    ちなみに、この映画を観た後に近くで開かれていたDAYS JAPANのフォトジャーナリズム写真展「地球の上に生きる2013」も見てきましたが、そこでも個人のジャーナリズムの力を感じました。
    バックナンバーも置いてあって、土井敏邦さんのパレスチナに関しての古い記事もありました。
    最近問題となっている慰安婦についての記事や、日本の人身売買についての記事なども読み漁ってきました。

    写真はどれも力強く雄弁で、映画を見た後だったのもありますが、特にチェルノブイリと福島の写真はどれも重たくて色んなことを考えたり想像したりさせられました。
    官邸前や国会前の空撮は圧巻だったし、確かこの辺にいたなっていうのを思い出したりもしましたwww


    ++++映画の感想とか++++

    被災地を撮った映画はたくさん観てきたけど、その中でも特に素晴らしいドキュメンタリーだった。
    南相馬の記録者であり理解者でもあるのが松林監督なら、飯舘村は土井監督だろう。
    これほど飯舘の人の気持ちに寄り添って代弁者となった監督はいなかった。しかもジャーナリストとして数値や裏付けを大切にしているから説得力がすごい。
    映画は、第一部「家族」、第二部「除染」の2部構成。
    酪農を営んできた家族が、牛を涙ながらに手放し、住み慣れた故郷を離れて避難せざるを得なくなる苦しみや辛さ。
    現金収入を得るために、酪農をやめてコンクリート工場に就職する息子さん。
    引き裂かれる家族と、壊された生活と、汚染された故郷...。

    幼い子供のいる若い夫婦は山形に避難し、両親は福島市内の仮説住宅に避難する。
    家族がバラバラになるということや、故郷を奪われるということがどういうことなのか、それを痛々しいほどに訴えてくれている。

    もしかしたら都会で生まれ育った人には分かりづらいかもしれないけど、、、
    自分は千葉県内の山に囲まれたド田舎の田んぼだらけの盆地の米農家で祖父母に育ててもらったから痛いほどにわかる。
    こういう美しい自然と共にある故郷というのは、きれいな空気も、時間の流れも、豊かな緑も、虫やカエルの鳴き声も、そのすべてが心を落ち着かせてくれて穏やかにしてくれる、まさに「ふるさと」であり、たとえ離れたところで暮らしていたとしても最終的に帰る場所なのだ。

    それを奪われるということを必死に想像しようとしてみても、想像もつかないほどの苦痛だということしかわからない。
    ただ帰れないというだけではない。土が、山が、空気が、汚染されてしまっているのだ。
    その自然の豊かさのおかげで、酪農や稲作や野菜栽培で成り立っていた暮らしが、根底から破壊されてしまったのだ。それも天災ではなく人災によって。

    そういうことが、監督が丁寧に声を聴き、飯館の人に寄り添って撮影された映像から強く伝わってきた。

    第二部の「除染」では、飯館村の複雑な状況を映し出していた。
    飯館村は福島の被災地のなかでも特に特殊な状況下にあると言える。
    原発から30キロ以上離れているのに放射性物質が風に乗って北西に流れたために高濃度に汚染されたこと。
    その情報の開示も村民の避難もかなり遅れてしまったこと。
    さらに、30キロ以上離れていたせいで東電からの賠償や保証が全然もらえていないこと。
    汚染にバラつきがあって村の中でも「避難指示解除準備区域」「居住制限区域」「帰還困難区域」の3つに線引きされていること。
    国が莫大な費用をかけて徐染を大々的に進める方針であること。
    それらを丁寧に整理して伝えてくれた。

    監督は、幼い子供を持っていたり妊娠している母親達の声も丁寧に拾い上げる。
    彼女達の口から出てくるのは、子供の被曝に対する不安。
    避難が遅れて、線量が高いときに被曝させてしまったという罪悪感。
    政府の「安全です」や「基準値」が信用できないという憤り。
    飯館村の子供達への「差別」に対する恐れ、子供達の未来への不安。など...。

    除染については説明会での議論を追い、住民の考え方や政府の言い分などを拾い上げていた。
    説明会だけでなく、飯館村の人の考え方、環境省の責任者の言い分、専門家の証言をそれぞれ聞き、議論のように丁寧に編集してあり、ジャーナリズムを感じた。
    優れたドキュメンタリー監督がよく使う技法だが、まず個人の主張を撮影して、その主張を離れたところにいる責任者などに質問としてぶつけたり、学者の証言などを撮ったりして繋げることで、まるでその場で議論しているように見せ、その議論がどういうものなのか、誰の主張がより共感できて、誰が詭弁を言っているのかを、初めて観る第三者にもすぐに分かるように編集してあった。

    さらに除染の効果を実験するモデル事業で家の庭の除染をした菅野さんにも詳しく取材をし、菅野さんが測った線量計の数値を撮影していく。
    印象的だったのは、庭の除染について菅野さんが言葉で説明したのを聴いた後に、菅野さんが測っていなかった覆土の下をわざわざ「ちょっと測ってもらっても良いですか」と言って測ってもらってカメラに収めていたこと。
    他にも、そのモデル事業の資料を撮影し、除染前の数字や除染後の数字、線量の低減率、そして除染にかかる莫大な費用などの数字をカメラに収めた上で、菅野さんや住民の主張を裏付けていた。
    数字を大切にしたり裏付けを取ったりする姿勢には、ジャーナリズムを強く感じた。
    考える材料やその根拠をしっかり提示してくれて、そしてなによりも被災者に寄り添って彼らの声を伝えてくれる姿勢は、やはり素晴らしいジャーナリストだなと思った。

    観ていて一番許せなかったのはやはり、国は年間20ミリシーベルトを基準として全てを進めているという点だろう。
    年間20ミリというのがどういう基準なのかは少し勉強すれば誰にだって分かることだし、
    原発に対して決して批判的な姿勢を取っていたわけではない専門家が泣きながら「許容できない」と言って辞職したり、海外の専門家からも強く批判されるような基準であることは確かなのに。
    除染したあとの空間線量による外部被曝が年間20ミリシーベルト以下になったからといって「安全です」「住んでも問題ないです」なんて犯罪的だと思うし、そんなこと言われたって帰れるわけが無い。
    若い世代や子供を持つ親は特に。だけどその若い世代や子供を持つ家族がいて初めて村の未来が語れるのではないのか。

    志賀さんの「住民は馬鹿じゃない」という言葉や、「心が汚染された」という言葉が強く印象に残っている。


    志賀さんの両親の正男さんとミエ子さん

     里山に嫁ぎ 半世紀余り 
     一瞬にして 家族離ればなれに 
     村を追れて 2回目の正月 
     原発さえなければ 故郷が恋しい


    色とりどりの野菜の絵が故郷への様々な想いを想像させる。

    映画の最後のシーンでは、飯館村南部の蕨平(わらびだいら)地区で長年唄い継がれてきたが、今では正男さんしか歌える人がおらず、このまま後継者がいないと失われてしまうという蕨平盆唄が、飯館村の美しい自然を背景に高らかに響き渡る。

    観終わった後、劇場内には重たい空気が漂っていた。あまりに重い現実に打ちのめされてすぐには立てなかった。
    これが彼らが今も背負い続けている重さであり、これからも長い間抱え続け向き合い続けなければならない現実だと思うと、、、言葉も出ない。

    重たい映画だけど、彼らにとってはもっともっと重いし、今もこれからも抱え続けていかなければならない現実なんだ。それを少しでも理解し、寄り添い、支援していくためにも、多くの人に観てもらいたいと思う。

    そして、故郷を奪われることが一体どういうことなのか、そんな状況を生み出す原発とは一体どういうものなのか、もっと一人一人が真剣に考えて向き合って欲しい。

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    テーマ : ドキュメンタリー映画    ジャンル : 映画

    Category: 映画 > 娯楽映画、劇映画、シネコン   Tags: 映画レビュー  4K  

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    『リンカーン』と憲法改正について

    先日、シネマイクスピアリでスピルバーグ監督の最新作『リンカーン』を観てきました。

    シネマイクスピアリはSony Digital Cinemaを導入しているため、4K画質で観ることができます。
    他にもSony Digital Cinemaを導入している映画館は増えてきているんですが、あんまり公表したり、宣伝したりしてないんですよね。
    イクスピアリは上映スケジュールのところに青い字で「※本作は「4Kデジタル」上映です。高解像度のハイクオリティ画質で上映いたします。」って書いているので劇場側に問い合わせる必要も無く安心して見に行けます。

    監督:スティーブン・スピルバーグ
    製作:スティーブン・スピルバーグ、キャスリーン・ケネディ
    製作総指揮:ダニエル・ルピ、ジェフ・スコール、ジョナサン・キング
    原作:ドリス・カーンズ・グッドウィン
    脚本:トニー・クシュナー
    撮影:ヤヌス・カミンスキー
    美術:リック・カーター
    編集:マイケル・カーン
    衣装:ジョアンナ・ジョンストン
    音楽:ジョン・ウィリアムズ
    キャスト:ダニエル・デイ=ルイス、トミー・リー・ジョーンズ、サリー・フィールド、ジョセフ・ゴードン=レビット、デビッド・ストラザーン、ジェームズ・スペイダー、ハル・ホルブルック




    ++++レビュー++++

    『プライベート・ライアン』を思い起こさせる、現実感が漂う冒頭の凄まじい戦闘シーンで映画は幕を開ける。
    雨の中、黒人の兵士がリンカーンに直接意見を言ったり、ゲティスバーグでの演説について興奮気味に話す。
    黒人の兵士が去り際に言うリンカーンの「人民の、人民による、人民のための政治...(government of the people, by the people, for the people...)」という言葉が強く胸を打つ。
    この時点で、リンカーンが既に大統領の2期目に入っていて、奴隷解放宣言やゲティスバーグ演説を終えた後であることがわかる。
    映画はこのあと最後まで、合衆国憲法修正第13条をめぐる議会での論争や裏工作などを静かに描いていく。
    この映画はリンカーンを描いた映画だが、その描写が非常に短い期間に絞られているのだ。
    生い立ちや大統領になるところはおろか、奴隷解放宣言もゲティスバーグ演説も、南北戦争についても、暗殺の瞬間についても、詳しく描写することを避けている。そういう部分を描いた方が絵になるし映画的においしいことは分かっているのにあえてそうしている。
    その代わり丁寧に描き出すのは、奴隷解放を真に実現する為に必要な合衆国憲法修正第13条をめぐる論争や裏での議会工作や、リンカーンの葛藤や、家族との関係など。
    つまり19世紀最大の歴史上の偉人リンカーンとしてではなく、大統領であり夫であり父である、ひとりの人間リンカーンとして描いているのだ。自分はそこにとても好感が持てた。
    なぜならその描き方が逆に、説得力と親近感を持ってリンカーンの偉大さを再認識させてくれたし、自分もひとりの人間として正しいことをしようと思わせてくれたからだ。
    完璧な聖人や英雄として描かれてしまえば、ハナクソほじってイスの下にこびり付けることしかできないが、人間リンカーンを丁寧に静かに描いてくれたことで、映画にもリンカーンにも深く入り込むことができた。

    映画では描かれなかったことも含めて、この映画の背景とかを簡単に解説すると、
    有名な「奴隷解放宣言」は実は「敵」である南部の奴隷に対してのみのものであり、しかも戦時中の立法措置であったため戦争が終われば効力を失ってしまうものだった。(これちょっとびっくりw)
    そもそもリンカーンは初めは奴隷制度を完全に撤廃することはできないと考えていた。味方の北部にも奴隷制度を維持している州があり、南部は奴隷制度に経済が依存してしまっていたため、奴隷制度を政治問題化してしまえば合衆国を統一することはできないと考えていたからだ。
    南北戦争中リンカーンは戦争を早く終わらせる為に南部に対して1862年の9月にある宣言を出した。
    その100日後の「1863年1月1日に合衆国と戦っている州や地域の奴隷をすべて解放する」というもの。
    これは南部の奴隷を解放することで南部の混乱や弱体化、さらに解放された奴隷を受け入れることで連邦軍の黒人兵士の増員などを狙った軍事的な措置であった。
    逆に言えば奴隷制を維持したければ翌年の元旦までに戦争を止めろ。というものでもあった。
    早く終戦して戦死者を増やさないために、奴隷制維持を許そうとした側面もあるわけだ。
    しかし南部はこれを無視し、リンカーンは元旦にあの「奴隷解放宣言」を出すことになった。
    結局、南北戦争はその後2年半も続き62万人を超える死者を出した。
    しかも「奴隷解放宣言」はあくまでも「敵」である南部の奴隷に対してのみのものであり、しかも戦時中の戦時立法措置であったため戦争が終われば効力を失ってしまうものだった。
    だから奴隷解放をずっと唱え続けてきた共和党急進派のタデウス・スティーブンス(トミー・リー・ジョーンズ)はリンカーンがどこかで妥協するのではないかと厳しい目を向けていた。
    だが1963年の秋、ゲティスバーグ演説の頃にリンカーンが戦争の勝利を確信すると、リンカーンは終戦後も解放宣言で解放された南部の黒人達の自由を確保することと、同時に北部の奴隷達の解放も達成することを目指すようになる。
    そのためには合衆国憲法を改正するしかないと考えたリンカーンは合衆国憲法修正第13条を議会で可決しようとする。
    戦争が長引いてしまっていたため、南部との和平のために奴隷制の維持を認めようとする声も未だ多かったが、リンカーンには戦争の終結前になんとしても修正第13条を通さなければならないという強い思いがあった。
    それがたとえ戦争をさらに長引かせることになり、多くの人の命を奪うことになっても...。
    また、憲法改正の為に必要な議会の2/3には20票ほど足りなかったが、ロビイストを使って敵対する民主党議員の切り崩しや懐柔までして議会工作を仕掛けた。
    そして修正第13条が下院に提出されて可決され、南北戦争も終結する。
    しかし、リンカーンは可決から2ヶ月後、終戦からわずか1週間後に暗殺されてしまう。リンカーンは修正案が効力を持つのを見守ることができなかったのだ。

    説明が長くなったけど、映画はこの合衆国憲法修正第13条の部分に絞って描いてるというわけだ。
    ではなぜ「そこ」なのか。
    有名な「奴隷解放宣言」や「ゲティスバーグ演説」は全く描かずに、なぜ「合衆国憲法修正第13条」なのか。
    それは象徴的なことや単なる思想ではなく、現実的に13条の憲法改正こそが真の意味での奴隷解放を可能にしたからということもあると思うが、
    それ以上に『リンカーン』という名を持つこの映画が、歴史上の個人を描いた映画であると同時に、自由や平等そして民主主義や正義についての映画でもあるからだと思う。
    自分はそこにスピルバーグ監督からの強いメッセージ性を感じた。

    リンカーンは現実主義者としての一面も持っているが、この映画も現実主義的にリンカーンを描いてる。
    実際リンカーンは議会の裏工作をしたり、汚い手も使う。
    和平交渉を先延ばしにして戦争を長引かせたりもする。
    自分の息子の入隊を拒んで、息子との確執に悩んだりもする。
    妻との関係がうまくいってなかったりもする。
    だがその"人間"リンカーンこそが、実在した人物としての彼の偉大さを"現実的"に再確認させてくれる。
    リンカーンはすべての奴隷解放のため。そして、これから生まれてくる子供たちや、アメリカのみならず世界中の人々の尊厳のために、覚悟と信念を持って闘い抜いたのだ。
    そして"現実"のいまの民主主義や自由や人権について、ごく普通の“人間”である私たち一人一人に考えさせ、問いかけてくるのだ。

    ダニエル・デイ=ルイスの演技も圧巻。
    なんと今作で史上初の3つ目のオスカーを獲得。徹底的な役作りと演技力で知られる俳優だが、穏やかなしゃべり口や優しげなところはもちろん、纏っている雰囲気や空気感までもリンカーンを見ているようだった。
    演技ではなくまるで憑依させているかのような、目の動きにまで注目させてくれるような、すばらしい演技だった。
    ちなみにダニエル・デイ=ルイスはなかなかの奇人ですよwwwwww
    映画「リンカーン」主演男優のプライベートが奇人レベル。。
    トミー・リー・ジョーンズも意外に(笑)なかなかの好演技。
    普段見ることのできない彼の魅力が出ていてとてもよかった。
    奴隷制度の一刻も早い撤廃を唱え続け、急進派と呼ばれていたタデウスが、現実的な奴隷解放の為に自らの主張を自制するシーンは感動的だった。
    最近売れっ子のジョセフ・ゴードン=レヴィットもさすがの高演技。リンカーンの息子役を演じていたけど、改めて演技の幅が広いなって思った。

    あと4K上映を見るのは初めてだったけど、さすがの高解像度さと美しさだった。
    でも欲を言えばせっかくの4Kだからこそもっと大画面で見たかったかな。
    イクスピアリは傾斜のあるスタジアムシートだったから、スクリーンからの距離はそんなに感じず快適に見れた。
    撮影監督はスピルバーグと長年タッグを組んでいる有名なヤヌス・カミンスキー。
    カットが素晴らしく、特に窓から差し込む光の使い方、影とのコントラストが素晴らしかった。
    カラフルではなくモノトーン的な格式高い諧調で、光と影のコントラストが美しい場面が多かった。
    スピルバーグはフィルムにこだわる監督の一人だが、35mmフィルムで撮影された光の質感や影とのコントラストは温かみがあり、息を飲むほど美しかった。
    それが35mmフィルムと同レベルの4Kデジタルの高解像度によって余すところなく表現されていたことも良かった。
    まぁ本当は35mmのフィルム上映やってくれればそれが一番いいんだけどね。
    編集のマイケル・カーンも音楽のジョン・ウィリアムズもスピルバーグ作品の常連。音楽は映画の雰囲気にあっていて、静かでありながら厳かで、管楽器の旋律が美しい音楽だった。

    さすがスピルバーグが長年温め続け、撮りたくて撮った映画だなと思える、全体的に完成度が高く、深みのある良い映画だった。

    +++++++++++++++


    レビューとはちょっと関係なくなるけど、
    この映画を見ながら考えずにはいられないのが、日本の憲法改正の動きだ。
    あらゆるところで指摘されているけど、自民党の憲法改正草案も、まずは96条から改正しようとする動きも本当に酷い。
    少しはリンカーンを見習ってほしい。

    ・自民党の憲法改正草案と現行憲法を比較して、その問題点を分かりやすく解説したページ
    『日本国憲法改正草案』がヤバすぎだ、と話題に・・・

    ・去年の4月頃に自民党の改憲草案が出されてすぐのころから話題になり、かなり拡散された重要なtogetterまとめ。
    「国民の基本的人権は国家が自由に剥奪できます」という自民党改憲案のトンデモ内容まとめ


    その他togetterまとめ。
    ドキュメンタリー監督、想田和弘氏が抱く改憲への危惧。 「自民改憲案を認めると、僕らの基本的人権が事実上なくなってしまうよ」
    立憲主義を知らない自民党「憲法起草」委、事務局長、「礒崎陽輔」議員に関する法律関係者のコメント
    自民党が公式に国民の基本的人権を否定し、さらに改憲案で日本国憲法第18条「何人も、いかなる奴隷的拘束も受けない」を削除してしまいました
    自民党の西田昌司と片山さつきが、国民主権と基本的人権を否定してしまいました
    安倍首相が芦部を知らない事の危うさ:早分かり決定版


    リンカーンは信念を持って国民のことを一番に考え、例え改正が難しい状況でも人権や平等や正義の為に命懸けで取り組んだ。
    そのためなら手段を選ばずに、2/3という大きな壁を越える為に票をかき集めたし、戦争も長引かせた。凄まじい覚悟だ。
    それに共和党でなくとも自らの良心に従って、ビビりながらも賛成の票を入れる議員達にも、強く心を打たれた。
    本来、憲法改正とはそういうものであるはずだ。

    決して権力者が権力の行使を容易にするために個人の人権を制限しようとするようなものではない。
    ましてや改正が難しいからなどと言って権力者の側が改正の要件自体をまず緩和しようとするなど言語道断だ。

    リンカーンは人権や自由や平等のために、戦時中でも覚悟と忍耐力を持って2/3の票をかき集めたというのに、
    日本の政治家は、個人の人権を制限したり多様性を認めず価値観を押し付けたり、権力の行使を容易にするような、あげく立憲主義すらも否定するようなとんでもない改正草案をかかげ、
    更には改正しづらいとか言って改正要件である96条をまず緩和しようとしている。
    リンカーンとは完全に真逆だ。

    この映画が”現実的”であり”個人”としてリンカーンを描いていると書いたが、まさにいま"現実"に、残念ながら映画とは真逆の状況におかれてしまった日本人は、それぞれが”個人”としてどう振る舞うべきなのだろうか。

    この映画は自らの信念に従って正しいことをしようとする”個人”の背中を押してくれる。
    どこにでもいる正義感のある”個人”の「名もなきリンカーン」達に力と学びを与えてくれる。

    民主主義の危機に陥っているいまの日本において、そんな励ましに似たメッセージをこの映画から勝手に感じ取った日本人は、自分も含めて少なくないはずだと願いたい。

    テーマ : 映画館で観た映画    ジャンル : 映画

    Category: オーディオ > イベント   Tags: ヘッドホン祭り  

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    春のヘッドホン祭 2013 行ってきた!part2

    春のヘッドホン祭りのレポート後半戦です!
    part1はこちら→春のヘッドホン祭 2013 行ってきた!part1
    part2では主にカスタムや注目の高級イヤホンについてレポートしていきます!
    まずはUEブース!

    UE900とかUE9000はお店で散々試聴しまくっているので、試聴する機会が限られているカスタム製品を主に試聴してきました。
     
    左が11pro(たぶん)で右で友人が試聴しているのがフラッグシップの18pro。
    やっぱりUE好きとしては憧れちゃいますよね〜18pro。
    音質は以前試聴した印象では11proは10proに近い音です。でも解像度や低音の締まりは11proのほうがいいです。
    18proはUEのフラッグシップの名に恥じない素晴らしいIEMです。
    「イヤホンスパイラルの終着点」と呼ばれたりもしているくらいです。
    魅力はなんと言っても広大な音場と圧倒的な空間表現です。この2点はズバ抜けています。
    優秀な定位感を持つイヤホンはパンが左右に振ってある曲を聴くと左右の定位がとてもよく見えますが、18proなどの機種では左右のどの位置か(右側のどの辺りか)ということに加えてさらに上下の定位まで見えるので音がとても立体的なのです。
    UE好きバイアスもかかってwいまのところ欲しいカスタムNo.1候補です。ですがFitEarのカスタムの方が音のまとまりやバランスは良いかもしれません。
    正直FitEarのMH334とMH335DWを去年に聴いたときは衝撃でしたからね。チューニングが完璧で、音の自然さやバランスに非の打ち所がなく、心地よく安心して聴いていられる音でした。
    もしカスタムを買うことになったら18proかFitEar製品のどちらかを選ぶでしょうね。
    ボクの財力ではどちらも買えないでしょうけどねwwwww


    Canal Warks(カナルワークス)の最上位機種、3Way6DriverモデルのCW-L51もチューニングの見直しや多少の変更点があり、「CW-L51a」となってリニューアルされていました。
    これもなかなか優れたカスタムで、高音の伸びが素晴らしいです。音はスッキリしてまとまっています。
    そしておもしろいのが、なんと抵抗がシェルの外に出っ張っていて、抵抗を差し替えることで音質を変化させることができます!
    以前、低域寄りと高域寄りに1段階ずつ変えて試聴してみたことがあるのですが、どちらも実用的なレベルでなのでソースによって使い分けできてなかなか楽しそうな感じでした。
    ちなみにそのときは最初にニュートラルだと言って渡されたのを聴いて、やや低音の輪郭がボヤけているかな?って感じたので、そう言ってもう一個上の抵抗に変えてもらって試聴したらとてもしっくりきました。
    「1段階高域よりの音の方が低音が締まっていて自分は好きですね」って言うと、ブースの人が小さい抵抗見比べながら「あ、あれ?抵抗が...」ってなってて「...すいません最初のが低域寄りで今のがニュートラルでした」と。
    まぁつまり何が言いたいかというと、おれの耳は正確だろどうだスゲーだろブラインドテスト上等だぞコラってことですねw お付き合いいただいてありがとうございましたw
    完成度の高いIEMで、純粋に欲しいと思えるのですが、18proやFitEarに比べると最後の決め手にやや欠けるかな。
    ただカスタムにしては価格が安いのは魅力ですね。
    あ、抵抗は出っ張ったままにしておくことも、ひとつに決めて樹脂でコーティングしてもらうこともできますよ。楽しみが減っちゃうけど...。

     
    じぇ、JH AUDIO!!ハードケースめっちゃかっこいい!

    JH AUDIOのカスタムたち。

    ななななな、なんと!ジェリー・ハービー氏がいた!!
    IEMの神様ですよ!!
    彼がヴァン・ヘイレンから相談を受けて、UltimateEarsを創業して、世界で初めてIEM(インイヤーモニター)を開発したのです!それはもうライブパフォーマンスの歴史において革命を起こしたといっても良いほどのことなんです!
    今でこそバカでかいアリーナでライブしたり、ライブ中に踊ったり走り回ったりしてますけど、あんなもんIEMなかったら成り立ちませんからねw。
    誇張でもなんでもなく、一技術者が音楽の歴史を変えてしまったわけです。まさに、かかか神様なわけです(ブルブル)
    ちなみに10proも彼の作品ですよ!
    入れ墨めっちゃ入ってて怖いけど...w 実際はすごい優しい方で笑顔でファンサービスしてました。
    AK100(プレーヤー)にサインもらってる人もいたなw
    ちなみに16proを試聴させてもらいました。ハービー氏が気になってしょうがなく、あんま集中して試聴できなかったせいか、実はあんまり覚えてないですw。すいません。
    逆に言えばぶっ飛ぶほどの衝撃はなかったということでもありますね。次は専用のアンプとセットで集中して試聴してみたいですね。


    FitEarからはユニバーサルタイプの新モデル「Parterre(パルテール)」!!
    常にめちゃくちゃ人が並んでて、もういいやって思ってたんですが、朝から夕方まで会場にいて「もう試聴するもんねぇなw」ってなったので最後に並んで聴いてきましたw

    先入観を持って欲しくなかったとのことで、ドライバ構成は明かされていませんでした。
    わかっているのはマルチドライバーということと、あとでまた詳しく書きますがアコースティックフィルターを内蔵しているということ、あと音の出口のノズルが金属製であるということですね。
    パルテールというのは劇場の平土間席(一番響きの良い席)のことで、そこで聴いているような音をいつでも聴けるというような意味だそうです。
    アコーステックフィルターのおかげもあってか、音の鳴りかたの自然さに驚かされます。
    音は派手な音ではないですが、楽器の響きや表現力に特化したイヤホンです。
    アコースティック楽器の音の表現力は本当にやばいです。管楽器やバイオリンやティンパニーの響きがめちゃくちゃリアル。これでクラシック聴くとホールで聴いてるみたいな響きと音像ですね。
    334ToGo!のようにオールラウンドな音ではないですが、アコーステック音源を聴くのにはこれ以上は無いと言える、とてもオーディオ的な素晴らしいイヤホンです。さすがFit Earです。
    今回はこのパルテールの展示と試聴がメインで、ToGoもあったようですが、カスタムの試聴機は置いてなかったですね。 それでもあの長蛇の列だったのか...w
     並んでるときに横にあったのがこのダミーヘッドマイクwww
    ダミーヘッドマイクは芸能山城組やオーディオのチェック用音源などで使われたりしていて、その音場効果のすばらしさを知っていたので、気になって試聴させてもらいました。
    どっかのパレードにいって録音してきたバイノーラル音源をヘッドホンで試聴させてもらったのですが、左右の定位と音場がホントに素晴らしかったです。右側から左側へとパレードの音が移動していく感じは、その場で聴いているような臨場感でした。もうね、目の前にパレードの隊列が見えましたねw
    オーディオが進化すればするほどこういう音源の需要は増えていくので、アーティストはもっとこういうおもしろいマイクや機材を使って表現の幅を広げていって欲しいですね。そう、芸能山城組のようにw!


    ッババババン!!さて、最後に本題に入りましょう。
    今回のヘッドホン祭りで最大の注目製品SHUREのフラッグシップイヤホン「SE846」です!!
    構成は3way4driverで、低域2機、中域1機、高域1機です。
    ネットワークの他に、薄いステンレスプレートを10枚溶接して作ったというローパスフィルターを搭載しているのが大きな特徴です。
    さらにノズル部分の中にもフィルターが入っていて、それを交換することで高域の音の傾向を「バランス」「ブライト」「ウォーム」の3種類に分けられるというワクワク仕様です。
    大きさはSE535よりも一回り大きいですが、耳への収まりや遮音性はSHURE製品のそれです。何の問題もありません。

    試聴は整理券制になっていて、まず時間ごとに分けられた整理券をもらって、試聴も1人3分までという厳しいものでしたw
    装着した瞬間に砂時計がひっくり返されてカウントダウンが始まりますw
    実は一番注目していたので、会場に入るなり真っ先に整理券をもらってすぐに試聴しました。
    そのときは今までのSHUREにはなかった低域の量と質や、全体の音のまとまりに関心しましたが、衝撃はそれほどではありませんでした。
    異常なほど高域が伸びるというわけでもないし、低音の質が規格外というわけでもないし、高度にうまくまとまってるイヤホンだなぁという第一印象でした。友人も同じような感想を言っていましたね。思ってたほどの衝撃は無かったと。

    そのあと午後になってから、なんとアメリカの本社から来日した開発者に直接質問ができるコーナーが設けられており(しかもSHUREのおねーさんの通訳付き!)、友人(SHURE大好きw)の誘いもあり、マットさんにいろいろ質問してみました。
     ※ちなみにこの写真の上の方になにやら素晴らしいものが映り込んでいますがwww奥のアコースティックリバイブのブースにエロいチャイナドレスのねーちゃんがいましたw SE846の列に並びながらちらっちら見てたので全然待ち時間が苦じゃなかったですw 
    あのぶら下がってるヘッドホン試聴してみt(自主規制)
    あのヘッドホンはさぞ装着感が素晴らし(自主規制) ...おまわりさんわたしです。

    ☆質問内容と回答(うろ覚え)☆
    ・友人:低域の量感など、今までのフラットで知られるSHUREにはない音作りですが、それにはどういう意図があるんですか。
    ・マット:今までのSHURE製品はある帯域をブーストしたりチューニングしたりということをあまりしなかった。今回のSE846では音の調整をかなりたくさんした。低域に量感を持たせたのは、もっと低音が欲しいというニーズが多かったというのもひとつの理由。それに低音は音楽において非常に大事な要素だし、ライブなどで聴くような低音の迫力やその感動を多くの人に届けたいと思ったから。
    ・友人:今後の方向性についてはどう考えていますか?今までのようなフラットな音の製品もつくっていくんですか、それとも今回のようなリスニング向きの音にシフトしていくのですか?
    ・マット:それは正直まだわからない。ニーズがあればそれに答えていくし、チャレンジを続けていく。
    でも今回「SE846」を開発して得たものは非常に大きいと思ってるし、今回の経験は確実に今後のSHURE製品に生きてくると思っている。
       

    ・自分:ローパスフィルターの構造について詳しく教えて下さい。
    ・マット:(分解図を見ながら)非常に緻密に計算して作った迷路のようになっているステンレスプレートと穴の空いたステンレスプレートを交互に挟んで音の通り道を作り、全長4インチ(約10cm!!)もの迷路を作り、低音を引き延ばすことで、75Hz付近からロールオフし始めてちょうど90Hz以下で、歪みや音色の変化無く低音をごく自然にロールオフさせることに成功した。出口付近のプレートでは中域や高域ドライバから出た音もフィルターを通って音が整えられる仕組みになっている。(オレ:す、すごすぎるwww)
    ・自分:ローパスフィルターの複雑な迷路で引き延ばされている影響なのかは分かりませんが、個人的にはやや低音の締まりというか輪郭がほ〜んの少し甘くなっているような気がしました。なぜネットワークを積んでいるのに更にローパスフィルターを用いたのですか。そして低音についてはどう考えているのでしょうか。
    ・マット:君はライブには行ったりする?ライブのバスドラの音とかを聴いたことがある?(腕を揺らして「ズォ〜ン」っていうジェスチャーw)
    ・自分:Oh!イェス!あーなるほどねー!(←この時点で低音についてはなんとなく納得w)
    ・マット:今回目指したのは帯域の被りの無いとても自然な音。3Wayを完全に3Wayに分けることだ。高域は高域、中域は中域、低域は低域と完全に役割を分けて全体の音がとても自然になるようにしたんだ。
    多数のドライバーを積んだイヤホンはいくらネットワークを積んでも、どうしても低域ドライバの音が中域ドライバの音に被ったり、中域が高域に被ったりしてしまうんだ。だから我々はそれを克服するためにローパスフィルターというものを開発した。
    ・自分:!!!? なっ、なるほどっ!!すっごい納得!!カスタムを試聴してて違和感というか、音が自然じゃないなとか、音が散ってしまっているなとか、バランスが悪いなということを前々から感じていました!
    あれはそういうことだったんですね!!
    ・通訳さん:そうです!そうです!(←なぜか通訳のおねーさんも盛り上がってきてたw)
    ・自分:だから今回SHUREはネットワークの他にローパスフィルターを用いることで、ドライバ同士の音の被りを無くして音の繋がりを自然にしたんですね!なるほど〜!
    初めは3way4driverだしハイエンドで12万円くらいになるって聞いてたので、カスタムをユニバーサルにしたような製品だと思っていて先入観があったんですが、目指した音の方向性は違うところにあるんですね。
    最初に聴いたときにキレイにまとまっているなと感じたのはそういうことだったのか。そう言われてみると、他社のカスタムに比べて違和感のないバランスの取れた自然な音でした。とても音楽的で、ライブ会場で聴いているような音で、リスニングに最適な音だったと思います!
    低音の量感や響きの豊かさなどもそういう意図なんですね!これすごいですね!!
    ・通訳さん:そうです!まさにその通りです!彼も意図してることを言ってくれて喜んでると思います!(マットにペラペラと通訳)
    ・マット:Year!Thank you!! 開発に4年もかかったんだよ!
    ・自分:4年!?すげー! Thank you!! (握手しながら)Good job!!!!←


    本当に良い話が聞けたし、めっちゃ興奮した。
    ホントすげぇなこの人たち。
    狙いもすごいし、それを実現させる技術もすごいし、おまけに出来上がった音が完全にその通りなのがすごい。感動。
    ちなみに6時過ぎ(イベントは6時半まで)にSHUREブースにもう一回行ったら、数人しかいないし試聴し放題だったw!音のコンセプトを理解した上で改めて聴くと、本当に素晴らしい。(プラシーボかw?いやプラシーボではないはずw!)
    いつまでも聴いていたくなるような自然な音。完璧なチューニング。チューニングに関して言えば原田光晴さんがチューニングしているFitEarのカスタムと同等レベルだと感じた。安心して身を委ねられる音。
    バスドラは「ズンッ」と重く沈み込み、高域は刺さらない範囲で心地よく伸びる。その間の中域は埋もれず被らず、しっかりと前に出てくる。解像度はあのSHUREなんだしなんの文句も心配もない。素晴らしいイヤホンだ。
    これマジで欲しい。誰か買ってくれw。

    まぁ、というわけで実はこれ、気づいた人も多いでしょうけどFitEarのパルテールもほぼ同じ考え方なんですよね。
    須山さんもインタビューでパクリとか言われるんじゃないかとか言ってましたねw
    パルテールはアコースティックフィルタというもので帯域の被りを無くして繋がりを自然にしているそうです。
    すごいなぁ。複数ドライバのBA型が珍しくなくなってきた今の状況では、その弱点(音の繋がりや帯域の被り)を克服する為にこういう方向に進化するのは必然だったのかなぁ。
    2機種とも考え方は同じですが、個人的な印象ではアコースティック音源に特化していて楽器の表現力がズバ抜けているのはパルテール。そのかわりロックやエレクトロなどにはやや不向きかも。
    楽器音の表現力ではパルテールに劣るけど、オールジャンルなんでもいける自然で最良のバランスの音なのがSE846ですかね。
    しかも、SE846、まだあるんですよwww
    そう。ノズルインサートの交換です!
    もう終了間際だしお客さんも少ないしということで、さっきの通訳してくれたおねーさんがノズルインサート交換して試聴してみますか?と言ってくれました!

    ノズルはステンレス製。SHURE製品はステム径が小さかったのでポキッといってしまわないかビクビクしてる人も多かったと思いますが、SE846はその心配もありません。
    fc2_2013-05-13_12-21-21-329.jpg 
    左の写真のステンレスの棒が専用の工具。これをノズルの根元の溝にはめ込んで回すとステンレス製のノズルが外れる。楽しすぎる!オトコ心くすぐられる!SHUREのおねーさんも「わかります」って言ってたw
    そのステンレスのノズルの中に入っているプラッチックの部品(袋の中のやつ)がノズルインサート。これを入れ替える。
    これは「ブライト」タイプ。1kHz~8kHzの高域を+2.5dB引き上げる。「ウォーム」は-2.5dBで、「バランス」がその中間。
    音は結構変わる!でも実用的!ソースによって使い分けできる。驚いたのは、音のバランス全くそのままに高域の特定の部分だけ持ち上げているというのが耳でもハッキリわかるほどだったこと。
    このノズルインサートの中のフィルターどうなってんだ!?時間があればそれも詳しく聞きたかった〜! 
    ほんとにとんでもないイヤホンできましたねこれは。
    SHUREやってくれましたね。
    fc2_2013-05-13_12-21-50-317.jpg 
    この芸術的なまでの造形美。美しい。見てるだけでもうおなかいっぱいw
    このネットワークもすごい!チップ抵抗がズラリ!

    最後にブースの奥にいたマットが気づいてくれて、手を振ってくれた。
    手を振ってもう一度、二つの意味で「Thank you!!!!」(質問に丁寧に答えてくれて。そしてこんな素晴らしいイヤホンを世に産み出してくれて。)と言って帰ってきた。

    以上、長くなりました&更新が遅れましたが、「ヘッドホン祭り2013春」のレポートでした!

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    春のヘッドホン祭 2013 行ってきた!part1

    5/11に開催された春のヘッドホン祭りに行ってきました!
    やはり人の数がすごくて、開場と同時刻ぐらいに行ったら、会場の外に伸びて路地にまで入り込んだ長い列ができてましたw。雨なのにw。

    毎度おなじみMHaudioさん。
     
    ポタ研のときに試聴したHA-1eの試作機が大きく仕様変更したとのことで聴いてみました。
    ちなみにポタ研の記事はこちら→ポタ研 2013 冬 行ってきた!
    MHaudioの人によると中身は「ほぼ全見直し」とのことで、回路や仕様を大きく変更したようです。
    大きな変更点は右の写真にあるように、側面のスイッチの役割ですね。
    まずポタ研のときにやり過ぎていて少し実用的ではなかったバスブーストが実用的なレベルに抑えられていて、バスブーストで持ち上げる帯域の変更も2パターンになりました。以前は3つのスイッチをバスブーストに使ってたw。
    それで余った一番右のスイッチでは、9V電池2個を並列で使う9V駆動と、直列で使う18V駆動とが切り替えられるようになりました!これはいい!ランタイム重視の省電力モードと音質重視のハイパワーモードというわけですな!
    以前は直列のみだったそうですが、片方の電池だけ偏って減ってしまい危険であることがわかったそうですw。
    音は密度があってパワーを感じます。駆動力めっちゃ高いです。音質はHA-1の延長上でとても素直に心地よく増幅してくれます。リスニングに最適です。これノーマルの音も以前より良くなってる気がしたのはおれだけだろうか?
    バスブーストに関しても実用的なレベルで心地よいブーストですね。低音好きにはうれしい仕様。
    ポタ研のときに惜しいなと感じていた点が改善されていて嬉しかったです!色んなユーザーの声を聴いて修正したんでしょうね!さすがです!HA-1の上位機種の名に恥じない素晴らしいポタアンになりそうですね。
    ほぼこの仕様でいくとのことで発売も近いか!?(実は発売時期聞いたんだけどわすれちゃったw)
    価格は5万円台くらいの予定とのこと。期待大!


    次はiriverから大注目の新製品。ハイレゾ対応プレーヤーAK120!!
    AK100が出たのが半年前なのに上位機種のAK120出ちゃったw!早いよ!
    最近のポータブルオーディオ業界はお財布に優しくないねw!
    ハイレゾ音源はやはり滑らかで高音質&高解像度ですね。音楽的な表現の再現力がスゴいです。
    ただハイレゾの高周波成分に関してはポータブルで聞いても全く関係ないんだけどもねw。
    なんとL,R独立してDACを搭載しているデュアルDAC仕様!DACは有名なWolfson社製WM8740!
    でもね、またラインアウト積んでない.......w。去年の秋にAK100試聴したときに言ったのに...。
    「えっ、ラインアウト無いんですか?」って、「他のお客様からもそのご要望が多いんですよね。」って言ってたから期待してたのに...w

     
    ONKYO初の高級ヘッドホン!すごく気になってた!リケーブル対応で、ケーブルの質で価格の異なる2タイプを販売。高いケーブルの方を聴いてみました。
    音はスッキリしていて、乾いた傾向の音。空間を感じる。でも音の密度が無いのでロックには不向きかも。
    でもその高解像度さや素直さはさすがONKYOといったところ。これコスパだいぶ高いんじゃないでしょうか。

    右の写真、JVCは例の振動板を2枚搭載した新開発ヘッドホンを展示。でかいけど、音はかなり良いですよ。
    これは事前に他のイベントで聴いてレビューしているので詳しくはこちらへ→ITmedia主催のブロガー限定の試聴イベントに行ってきた!


    音茶楽(オチャラク)からは注目の新製品「Flat4-玄」!
    かなり人だかりができてました。一緒に行った友達もこれに期待していたようで熱心に試聴してました。
    音は、やはり癖が強いw 友達もそう言ってました。
    高音がかなり刺さる。シャリつくレベルだし、ここまでいくとちょっと不自然w。でもこの高音の伸びや抜けの良さが音茶楽のイヤホンの特徴でもあるので、それを気に入るかどうかで評価がまっぷたつに分かれるんじゃないでしょうか。気に入る人はかなり気に入るみたいですね。

      
    左の写真はできたてホヤホヤのオーストラリアの新ブランド「AUDIOFLY」のハイエンド機種の「AF78」!
    BAとダイナミック1機ずつのハイブリッドイヤホン。音はハイエンドにしては少し籠ってるかな。もう少し解像度が欲しいところ。でもブランド自体ができたてホヤホヤらしいので今後に期待。
    アンケートに答えた人の中からイヤホンが抽選でもらえるということで、もらう気満々でアンケート書いてきましたw。どの機種が届くかなw わくわくw

    右の写真は、アメリカから日本上陸したてホヤホヤのカスタムメーカー「AURISONICS」のハイエンド「ASG-2」
    もともとカスタムメーカーらしいんですが日本ではユニバーサルモデルのみの展開となるようです。
    構成は15mmのダイナミックに2機のBAというハイブリッド。
    ケーブルからしてもうスゴいw 太いし4つ編みだし、他社製品の有名なパーツも使ってますね。てかこれUEのカスタム用のピンコネクタやんw「UE」って書いてあるけどいいの?www
    音は全体域の音が主張しまくってて情報量が多すぎるw わずかな試聴時間の間に聞き疲れしてしまったw
    なんだかアメリカ人みたいなイヤホンw(←失礼)
    なんかペリーが黒船で上陸してきて開国を迫ってくる感じwww あ、ホントにそんな感じに見えてきたwww 黒いしねw


    Westoneからは発表されたてホヤホヤのWestone初のダイナミック型イヤホン「ADV Alpha」
    モニターライクな音で知られるWestoneですが、これはダイナミック型らしくドンシャリで肉厚な音。
    解像度もそこそこあります。2万5000円程度での販売になるらしいです。
    そしてα(アルファ)ということは......β(ベータ)の予定もあるらしいですよ!期待が膨らみますね!
    だったらもうおれγ(ガンマ)出るまで待つよwww!!
    いや......これはω(オメガ)あるなw ←ねぇよw


    FURUTECHからはハイレゾ対応USB-DAC搭載ポタアン「X1」が登場!!これは注目!
    コンパクトなのもうれしい!
    DAC搭載アンプということで、高解像度で高音質です。
    アンプ部は密度の高いリスニング向きの増幅だったと思います。
    ボリュームノブがおもしろい形してる!正直回しづれぇおしゃれ!


    VentureCraftからはもっと大注目&衝撃の新製品「SounDroid Typhoon」が登場!!
    これもハイレゾ対応DAC搭載ポタアンなんですが、今話題のDSD音源にも対応!
    さらに、こいつなんと、ハイレゾではない普通の音源をリアルタイムでハイレゾにアップサンプリングしちまうんです!!
    どういうことかというと、普通の音源(AAC,appleロスレス,WAV,など)を流すと、デジタルのデータのまま読み込んで、そのデータをアップサンプリングして間の抜けてる部分や高周波の部分を予測して補完するんですね。まぁアップサンプリングのDD変換ですな。そしてそのあと高性能DACでアナログ変換して、さらにそのあと高性能オペアンプ搭載のアンプ部分によって増幅までしてしまう一台3役のとんでもない機種なんです!!

    しかもこの裏面を見てもらうと分かると思うんですが(画像がぼやけててわからないとも思うんですがwww!)
    アップサンプリングするハイレゾのサンプリング周波数(48kHz,96kHz,192kHz)やビットレート(16bit,24bit,32bit)が自在に選べちゃうんです!なんじゃそりゃw!すごすぎるだろw!!
    ※これは試作機なので24bitまででしたが今後32bitまで対応させるとのことでした。

    ただ、そうは言ってもアップサンプリングってのはあくまで予測して補完してるだけなので、ぼくは疑ってかかりましたよ。「そんなのはハイレゾじゃない。まやかしじゃないか!」とね。
    そして試聴してみて、まぁ案の定、こう思いましたね。
    「なんだこれ!ハイレゾじゃないか!!」とねwww。
    まぁ純粋なハイレゾとは違うかもしれませんが、ハイレゾ音源を聴いたときの空気感や圧倒的な滑らかさ、高解像度さや音楽表現の高さなどを感じることができました。
    試聴に使用したファイル形式はappleロスレスとwavなので、AACとかだとさらに大きくなる隙間をどうアップサンプリングして埋めていくのかまではわかりませんが...。AACでも試聴しとけば良かったな。
    でも自分はこれは結構衝撃を受けましたね。だってハイレゾ体験がお手軽すぎるでしょw。どんな音源でもいいわけだからハイレゾ配信のされてない曲でもいいわけだし。というか聴きたい曲ってそっちの方が圧倒的に多いでしょう。
    しかもオペアンプは交換可能なソケット方式にしてあるそうです。標準がOPA627だったっけな。
    MUSES01やMUSES02(両方とも3500円くらいするオペアンプw)などとの交換を想定しているそうです。
    アンプ部もさすがのクオリティーで、高解像度&超低歪みです。でも音は味付けをしない無味無臭な音なので派手な音が好きな人は気に入らないかもしれないですね。ラインアウトも積んでおらず光出力のみです。
    このアンプの音を気に入るか気に入らないかが購入の鍵になりそうですね。そこは好みの問題ですし、ほかの部分に関しては文句のつけようがありません。他社製品より2歩も3歩も先を行ってると思いますw。
    ちなみにそんなに詰め込んだら電力食いまくるだろって思ったら、3500mAhのバッテリーを積んでるとのことでw
    連続10時間再生が可能で、しかもこいつからiPodやiPhoneへの充電まで可能な仕様となっているんだそうですw もう恐ろしいなw

    というわけで、以上ヘッドホン祭りのレポートPart1でした!
    Part2では各社のカスタムIEMや個人的に今回最大の注目製品SHUREの新ハイエンドイヤホン「SE846」やFitEarの新ユニバーサルモデルイヤホン「Parterre」などについてレポートします!お楽しみに!

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    ~60th Anniversary~ “Oyaide Electric Live”

    オーディオ好きにはおなじみの(自作する人は特にねw)オヤイデ電気が60周年ということで、
    なんとオヤイデ電気が主催するライブが開催されたので行ってきました!

    そうです。オヤイデ電気と言えば自作オーディオファンで知らない人はいない、秋葉原に行けば特に用は無くても必ず立ち寄ってしまう、あのオヤイデ電気ですよw!
    そのオヤイデが創立60周年を記念して、普段からオヤイデのケーブル類を愛用しているバンド3組を呼んでライブを開催したのです。
    SOIL&"PIMP"SESSIONS、クラムボン、そしてtoeという素晴らしいラインナップです。
    しかもスゴいのが、特典として全員に「NO MUSIC, NO LIFE」の写真で有名なフォトグラファー平間至氏の撮り下しのフォトブックと、さらに出演バンドを含む13組のバンドの高音質コンピCDをプレゼント!
    しかもしかも、そのコンピCDはマドンナや宇多田ヒカルのミキシングを手がけたこともある有名なエンジニアのGoh Hotoda氏によるマスタリングなんです!なにそれw!ヤバすぎるだろw! 
    それで3,500円とか鼻血大特価ですやんwww!

    バンドの人気か、スペシャルな特典の効果か、またはオヤイデの人気か(笑)、わかりませんがチケットは発売後すぐに完売してしまい、自分はなんとか後から追加販売された分を買って行きました。
    当日券も若干数出たのですが、なんとその当日券を求めて100名ほど並んでいたそうです。
    なんだかチケット取れなかった人ざまぁみやryに申し訳ないですね〜。
    やはりオヤイデ電気の人気と知名度はスゴいんですね!笑

    会場は恵比寿LIQUID ROOM

    キャパは1000人くらいですが当然のことながらパンパンでした。


    MCは村田シゲさん(写真右)(ロロロ、Cubismo Grafico Fiveなど)。
    シゲさんもオヤイデのケーブルを愛用しているようで、オヤイデのケーブルの歴史や、出演者の使用ケーブルについておもしろおかしく解説してくれました。
    おそらく会場には「オヤイデなんて聞いたこともない」「ケーブルってそんな重要なの?音変わるの?」っていう感じの人たちがかなりたくさんいて、シゲさんはそういう人にもわかるように丁寧に説明してくれてました。
    「これが電源ケーブルのブラックマンバです」とかwwww
    お客さんもノリが良くて、シゲさんがオヤイデのケーブルの効果やスゴさを紹介するたびに「フォウ!!」って叫んで拍手してましたwwww なんだこのイベント楽しすぎるwwwww
    上の写真はライブ後半で平間至氏(左)が登場した際のツーショット。
    平間さんはベースを弾くそうで(知らなかったw)、かなり長いことオヤイデのケーブルを愛用しているらしいですw 
    オヤイデのケーブルについてめっちゃ熱く語ってました。シゲさんがちょっと引くぐらいw
    著名なフォトグラファーだろアンタwwww
    そんなこんなで、待ち時間も退屈せずにかなり楽しめました。
    てかシゲさんMCめっちゃ上手い。笑いが絶えなかったし、盛り上がってたし、何より空気が良かった。

    1組目はSOIL&"PIMP"SESSIONS。
    当然ケーブルは何から何までオヤイデ製品を贅沢に使用しているため「音が良い」ということがこのライブの大きな魅力なので、フロアのド真ん中あたりに陣取りました。(PAのすぐ前の手すりは埋まってたし、あんまり後ろ過ぎるのも嫌だった。)
    まずいきなりソプラノサックスの音で驚きました。ウルトラクリア&伸びが良い。
    ドラムも素晴らしい。粒を全てはっきり拾ってくれてました。タム回しも、バスドラとフロアを叩きまくってたドラムソロでもダマにならずにしっかり聞こえました。音のレスポンスが良いのも見てて分かりました。
    ドラムは見た目で音のズレが分かりやすいんですが、音のレスポンスが非常に良くて、普段アコースティックで叩いてるときと同じ感覚で自然に気持ちよくプレイできるんだろうなっていうのが伝わってきました。
    シンバルの伸びも良く、倍音成分までしっかり響いていて、とても奇麗です。
    レンジがかなり広いんでしょうね。上も下もピークになりにくくてかなり快適でした。
    そしてSN比がめちゃくちゃ高い!!

    SOILはこのライブに出演が決まってから知ったのですが、なかなかいいですね。
    爆音JAZZと呼ばれているんですが、まさにそのとおりでしたw 楽しく踊れるJAZZですね。
    かなりかっこよかったです。でもやっぱりもう少し抑揚が欲しかったですね。
    ずっと爆音なので、最後の方は少し疲れましたw 
    まぁ初見だし曲を知らなかったっていうのが原因ですね。アルバムとか持ってて普段から聴いてた人はかなり楽しかっただろうと思います。
    あとウケたのはオヤイデコールが巻き起こったことw 
    フロントマンの社長が「オヤイデ!」と言ってマイクを向けてくるwww
    客が「オ、オヤイデ?」社長「オッヤッイッデッ!!」客「オーヤーイーデ」社長「もっともっとぉー!!オッヤッイッデッ!!」客「オッヤッイッデッ!!」
    社長「オヤ!」客「え、え?笑」
    社長「オッヤ!!」客「(あっそういうことね)イッデ!!」
    社長「オッヤ!!!!」客「イッデ!!!!」社長「オッヤッ!!!!」客「イッデッ!!!!」
    ってな感じでもう爆笑でしたwww
    シゲさんも言ってたけどあれはたぶん史上最大のオヤイデコールwww
    そして印象に残ってるのは社長の「俺たちミュージシャンと同じくらい、音楽を愛してシールドを作っている職人さんがいます。」という言葉。ちょっと感動した。
    「良い音楽を、少しでも良い音で届けたい。」という職人さん達の想いは、ミュージシャンが音楽に懸ける想いと同じですもんね。というかそこらへんのミュージシャンなんかよりよっぽど音に対して真摯ですよね。


    2バンド目はクラムボン!!
    SOILは真ん中らへんで見てたけどもう我慢できませんw。少し前の方に移動しましたw。
    クラムボンのセッティング中にもシゲさんのMCがあって、クラムボンのミトさんがどれだけオヤイデ製品を愛用していてどれだけオヤイデ製品を愛しているか的な話が聞けましたw。
    ちなみにミトさんの開演前のツイートにもあって、シゲさんも話してくれたんですが、ドラムのマイクのケーブル全てに「TUNAMI TERZO」を使っていたりするんですwww!普通では絶対にありえませんw
    ドラムの周りを白くてぶっといケーブルが大きな弧を描いてうねってましたw まるで生き物のよう。
    あれはミトさんによると「そのまま野口英世を縦に繋げたくらいのものだと思って下さい」とのことで、あれだけでウン十万円ですw 使ったケーブル全部合わせたらとんでもない額になるんだろうなw

    クラムボンは選曲もオヤイデ仕様というか、音質の効果を最大限に引き出せるような曲をやってくれて、
    高音域の伸びと、息づかいまで伝わってくるボーカルの美しさに感動しました。
    一曲目の途中ですでにミトさんは興奮しまくってて、音が途切れる部分で「なんだこれ!キモチイイッ!!」みたいなことを叫んでましたwww 子供のようにはしゃいでたwww
    郁子さんも「音が良過ぎて顔がにやけっぱなし」といつもの口調でかわいらしく言ってましたw

    オーディオにおいて重要な「女性ボーカル」というのも、オヤイデさんにはお手の物で、
    郁子さんの高音域や息づかい、声の艶などもしっかり表現してくれていました。
    大助さんのドラムはキレとグルーブがあってノレるドラムですよね。
    この日は特にハットやバスドラの音がシャープ&クリアで、めちゃくちゃ心地よくリズムにノレました。

    お客さんからは「いくこー!」「ダイスケー!」という歓声のなかに、「ブラックマンバ!」とかいうのが混じってて(爆笑)、それに対してミトさんがめっちゃツッコんでましたw

    ミトさんのベースの音もクリアで、低音域のブーミーさやキレの悪さを全く感じませんでしたね。
    ミトさんも「いやー、自分たちが届けたい音がちゃんと届いてるっていうのがわかるんですよね。」
    「こんなにうれしいことは無い。」って言ってました。
    お客さんも「こっちも気持ちいいよ!!」とか言ってw
    「なんだかお客さんの声までクリアですね。それはケーブル関係ないんだけどw」とかも言ってましたw
    かなりアットホームでふわふわした雰囲気でw、客はもちろんバンドメンバーも音のスゴさに驚きながらのオヤイデリスペクトなライブでしたね。
    ラストは圧巻のライブパフォーマンス。ミトさんはベースを振り回し、アンプに叩き付けたりスピーカーに押し付けたりw 郁子さんはキーボを叩きまくりw
    そしてお客さんのコーラスをエンディングテーマとして退場していきました。


    そしてラストはtoe!!
    toeは自分の中では前にへばりついてみたいバンド上位なのでw できるかぎり前に行きました。
    toeはMachu Picchuレーベルを主催していて、そこで美濃さんがエンジニアやミキシングを手がけていることでも有名です。美濃さんのホームスタジオなんかも色々取り上げられたりしてますが、要はオタクなんですよねw
    だからこそ、このオヤイデライブのトリにふさわしいんですw!

    やはりtoeのライブパフォーマンスは圧倒的!何度見てもクッソかっこいいです!
    そしてそこにオヤイデケーブルによる音の良さが加わってもう最高!
    柏倉さんのドラムの連打の粒が全部わかるし、スネアの抜けは最高だし、クローズドリムはハイパークリアだしでなんかもうすごいことになってたw!
    ベース音もギター音も、「タッタラーラーラー、の残像」もウルトラクリアw
    ちなみにこれは「After Image」という曲でクラムボンの郁子さんが参加している曲です。郁子さんのボーカルをサンプリングしたものなんでしょうね。
    そういう繋がりもあってか、最後はなんとサプライズで郁子さんが登場!!
    会場のテンションは最高潮でみんながアレを期待していた!そう!「Goodbye」の原田郁子ver!!

    期待通りラストに「Goodbye」をやってくれて、郁子さんのボーカルとtoeのエモすぎる演奏に圧倒された!
    CUTツアーでの土岐麻子さんの「Goodbye」を彷彿とさせる素晴らしいボーカル。
    そして柏倉さんのラストのダイナミクスやばすぎw 昇天しかけてたw おれも昇天するとこだったw
    音はスゴいし、演奏もスゴいし、曲は最高だし、コラボが夢のようだし、何もかもが神がかったステージだった!

    そしてギターのノイズを残して、拍手と歓声が鳴り響く中、はけて行った。
    最後に「Goodbye」やったし、コラボまでしたし、時間遅いし、アンコール無いんだろうなとは思ってたけど、みんな拍手をやめなくてアンコールずっとかけ続けてましたw
    でもそれほどすごすぎるライブでした。
    ちなみに自分は帰るときに調べて気づいたら終電ギリギリで、めっちゃ走ってなんとか間に合ったので、アンコールあったら死んでましたw 
    MCではいつもの感じで「最後なんでゆっくりやりますよ〜」みたいなこと言ってたけど、時間押してたんだな。

    鳴り止まないアンコールの中MCの村田シゲさんがマイクを取って「アンコールはねぇ!!」と一蹴(笑)
    「おまえらこんなすげーライブ見れて、フォトブックにCDまでもらえるんだからもうおとなしく帰れ!」と(笑)
    「確かにwww」ってすげー納得したw。
    それでみんな帰っていって、出口で一人一人フォトブックとCDをちゃんともらってました。

    これがそのフォトブック&CDじゃい!!ババン!!

    うおーーー!めっちゃいい!超貴重!太っ腹すぎる!制作費いくらかかってんだよw!
    この制作費とケーブル代とか考えたら普通に赤字なんじゃないかな?笑 オヤイデ最高!ありがとうオヤイデ!

    中身をちらっと見せちゃうと、、、柏倉さん!さすが平間至さん!良い写真だらけ!
     

    オヤイデケーブルについてのオタク対談もあるよ!!


    ちなみにコンピCDの内容は
    1,KANADE Dance -clammbon
    2,STAY -Caravan
    3,GRAVITY -Buffalo Daughter
    4,metallic,exotic -kowloon
    5,Limit 45 -EL-MALO
    6,STORM -SOIL&"PIMP"SESSIONS
    7,UDA HAH -OOIOO
    8,man#3 愛をパーティー中 -口ロロ
    9,行動 -385
    10,最後の晩餐 -mouse on the keys
    11,The Future Is Now -toe
    12,sing sing -大橋トリオ
    13,月見草 -羊毛とおはな
     ーmastering by Goh Hotoda

    音はというと確かに高音質。Goh Hotoda氏の力量が伺えます。
    美濃さんのレコーディング&ミキシングで、もともと音が良いtoeとmouse on the keysで比較してみましたが、音がよりスッキリしてしてさらにしっかり棲み分けされていて、音同士の被りが減ってクリアに聞こえます。
    マスタリング機材の関係もあるんでしょうけど、SN比も向上してるように感じます。
    他の音源を持っていない曲もなかなか良い曲&良い音質が多く、タダでもらうにはあまりにも素晴らしすぎるCDです。
    ほんと素晴らしいw!すごすぎるぞオヤイデ電気!


    PAの写真。PA周りのケーブルもオヤイデだったのかな?PAさんも腕が鳴っただろうと思います。
    それと同時に高い技術と確かな耳を求められるスリリングな仕事だったのではないでしょうか。
    そしてそれは出演バンドにも言えることです。
    村田シゲさんもこうツイートしてました。

    「今日のシステムは、ちゃんと意志がある演奏を心掛ける人じゃないと無理ね。逆に言うと、ちゃんと確認できるような環境じゃないと、演奏に意志っていうものは注入できないね。ご存知だとは思いますが、真摯な3バンドだったと思います。」


    本当に同感です。”音”に対して本当に真摯な姿勢の素晴らしい3バンドでした。
    このブログでも何度か取り上げてますが、音楽の最大の構成要素であるはずの”音”が近年では軽視されている傾向にあります。
    そんな中で最高の”音”と、それを強く意識した真摯な3バンドによる最高の”音楽”を楽しめる。
    こんなに素晴らしいイベントは滅多にないでしょう。本当に最高のイベントでした。

    オヤイデ電気さん60周年おめでとうございます。
    これからもアーティストとリスナーに良い”音”を届けていって下さい。
    そしてまた同じようなイベントを.....www 期待しています!!

    テーマ : LIVE、イベント    ジャンル : 音楽

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    Sohei.S

    Author:Sohei.S
    多趣味というか関心のあるものが多いので、政治的なことから趣味のことまで、書きたい事はなんでも書いていこうと思います。
    ちなみに主な趣味は映画、音楽、オーディオです。3つとも割とどっぷりいってると思います。あと最近、写真も趣味に加わりました。
    映画は単館系のドキュメンタリーから、シネコンの娯楽映画や映画音響やIMAXの話まで。
    音楽はジャズ/クラシック〜ポストハードコア/メタルコア〜エレクトロニカ/ポストロック/ポストクラシカルまで、かなり雑食にオールジャンル聴いてます。ドラムとパーカッションやってたので演奏や音楽史にも興味あります。あとミックスやマスタリングなどにも興味があります。
    オーディオはポータブルとホームオーディオ両方です。ケーブルとかポタアン自作したりもしてます。
    拍手、ツイート、コメントなど大歓迎です。
    それではよろしくどうぞ〜m(_ _)m。

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